お金より 見た目より ページ数より 心意気

2010年が一気に過ぎ去って雑誌のタイムテーブル上ではもう2011年の1月号。今月のrockin'onページ数の発表です。結果191ページ。微増。だけどもはやページ数は安定してきた感があるので、比較はあまり意味を成さなくなってきました。

263(2009年10月)→255(11月)→215(12月)→215(2010年1月)→207(2月)→199(3月)→191(4月)→191(5月)→207(6月)→207(7月)→215(8月)→183(9月)→255(10月)→223(11月)→183(12月)→191(2011年1月号)

でも、何となくですが今月のrockin'onからは力強さを感じます。表紙のBeady Eyeが世界初の第一声インタビューという事で、内容的には面白いものになっていて、単純に希少性のあるインタビューを掲載している点は素晴らしいと思います。バンド入りした途端に大喧嘩からNoel Gallagherが脱退という修羅場を経験したドラムのChris Sharrockのインタビューも新鮮ですし、あの大喧嘩の中に居ながら、一番第三者的なポジションにいた人間の目線と語る言葉に興味深いものがあります。他にもPaul McCartneyのインタビューにBruce SpringsteenEdward Nortonの対談。そして、松村雄策御大によるRay Daviesの原稿と個人的に興味深いコンテンツが多かったです。一応「10年代、インディは何を歌う」という特集も設けてあり、インディーズと大御所の記事のバランス化は図られています。あとHey! Say! JUMP岡本圭人君のインタビューが面白くて、17歳とは思えない90年代ロックへの傾倒振りが語られており、この辺は流石岡本健一の息子だなと感じさせてくれます。John Fruscianteをイエスと呼んで敬愛しているジャニーズのアイドルなんて最高じゃないですか。
という事で自分が目当てにしているアーティスト関連の記事が多いとはいえ、読み応えはありました。何よりも状況を打破しよう、抜け出そうという必死さが少しでも伝わってくる誌面になっているので、前号にあった停滞感は薄れており、結局のところ「心意気」の部分は大事なのだと改めて実感。

ナイスな心意気

ナイスな心意気