悲しみの果てでページ減を叫ぶ

それでは恒例の今月のrockin'onページ数のご報告です。どうしよう。困った・・・今月は183ページしかありません。編集長交代を機にページ増の兆しを見せていたrockin'onに一体何が起こったのでしょう。

263(2009年10月)→255(11月)→215(12月)→215(2010年1月)→207(2月)→199(3月)→191(4月)→191(5月)→207(6月)→207(7月)→215(8月)→183(9月)

一年の間にページ数が三割ダウン。果たしてこれを同じ雑誌として認識して良いのか良く分からない状態に・・・
内容の方に目を移すと「上半期のベスト・アルバム30」(+40枚)という特集で上半期の主だった(rockin'on的な)アルバムのレビューが掲載されています。この特集を始め、全体を通して内容に関しては目新しい点やコーナー自体の増減など、特筆すべき点はありません。では、何でページ数が減っているのかというと、アーティストのインタビュー数自体が減少しているから。通常の枠のインタビュー原稿が先月号が16本で今月号は12本。「UP&COMING」の枠内のインタビュー原稿は先月号の7本が1本に激減。これじゃあページ数も減るはずです。
もはやニュース記事のスピードに関してはインターネットとは勝負にならない訳で、雑誌媒体はインタビューの質や独自性のある企画で優位性を見出さないといけない事は、散々書いてきたと思いますし、誰の目にも明らかだと思うのですが、その辺を削りに来ているというのは、これはもう明らかな劣化としか言い様がありません。自社のフェスやらなんやらで多忙を極めているというのが最大の理由なのかもしれませんが、それにしてもお粗末というか、無策過ぎる気もします。あと、全体を通して面白かったのが、椿鬼奴のインタビューだったというのも悲しい限りだし、ディスクレビューから久保憲司さんの名前が消えているのも残念。あとざっと見た感じ、先月の誤植の訂正も見つけられなかったんですが、どこかに載っていたのでしょうか・・・
とまあ、色々と残念な結果になった今月のrockin'onですが、来月はフェス総力特集という事で、しかも毎年フェスの時期に発売されていたBUZZは今年は発刊されない様で、期待感を煽る告知が掲載されていました。それを読んでも、BUZZを出さないのではなくて出せないのではないか?というか廃刊になっただけなのでは・・・と非常に後ろ向きな感想しか抱けなかった自分に乗り越える力を。

松井秀喜 困難を乗り越える言葉

松井秀喜 困難を乗り越える言葉

rockin'onと私