2010年M-1グランプリを妄想する

早くも決勝進出のメンバーに対して異論が噴出している様ですが、今大会で最後となる2010年のM-1グランプリの展望でも。
出場者とネタ順は以下の通り。

1. カナリアよしもとクリエイティブ・エージェンシー東京) 初出場
2. ジャルジャルよしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪) 初出場
3. スリムクラブよしもとクリエイティブ・エージェンシー東京) 初出場
4. 銀シャリよしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪) 初出場
5. ナイツ(マセキ芸能社) 3年連続3回目
6. 笑い飯よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪) 9年連続9回目
7. ハライチ(ワタナベエンターテインメント) 2年連続2回目
8. ピース(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京) 初出場
9. 敗者復活枠(当日決定)

昨年と同じく吉本興業所属以外の決勝進出者が無難な安定感を持つナイツハライチなのが非常に気にかかります。そしてネタ順もオープニングから吉本の初登場組が4組続く。これは非常に分かり易い構図で、正統派漫才で安定感はある銀シャリナイツの流れは例え序盤で初出場組が大きく滑ったとしても持ち直すでしょうし、笑い飯が優勝する為の舞台は整っているように感じます。ですので、2010年のM-1は9年連続出場の笑い飯が悲願の優勝をドラマティックに飾って大会の幕を下ろすのか。それとも、これ以上ない舞台の下で笑い飯が優勝を逃してしまうという壮大なオチをもってM-1が終了するのか、その2つの結末のどちらかを演出する為の出演者のネタ順の様に見えます。他の面子が賑やかしにしか見えないほど、今年の出演者は弱い様に感じるのは、コントが主戦場ではないかと思われる出演者が多いという事が大きいと思います。彼らがアンタッチャブルサンドウィッチマントータルテンボスの様に、元々はコントベースでも漫才として見事に再構築されたネタを披露出来るのかに注目が集まると思いますし、ともすれば笑い飯が優勝するかどうか、それ以外に見どころがない大会になる可能性もあるのではないかと思っています。
敗者復活は囲碁将棋磁石タイムマシーン3号ゆったり感、そしてパンクブーブーなどの決勝に進んでも不思議でなかった準決勝進出者が中心となると思うのですが、この辺の敗者復活での勝ち上がり組が笑い飯の対抗馬となる可能性は高いと思います。という事で今年は各出演者毎の寸評や予想はありません。笑い飯が優勝するのかそうでないのか、その点以外は考察し辛い大会の様に思います。
あと、今年でM-1開催は最後になるのですが、吉本興業が主催となる次の大会の概要は既に固まっているでしょうし、周到に準備を重ねられた規定路線という事だと思います。10年以内という縛りを無くした大会と、新人戦の様な結成年数に縛りのある大会に二分化され、新人戦優勝者が縛りの無い大会への出場権も獲得出来る。そうする事で、年末以外にもピークを作り出す事を狙いに行くのではないかと予想します。