Beatlesの「Here, There and Everywhere」を聞きたいと思う

ポールが書いたBeatlesでのバラードといえば「Let It Be」、「Hey Jude」、「The Long And Winding Road」、「Yesterday」をイメージする人が多いと思うし、実際昨日の記事を見ても分かるように人気も高いです。でも一曲挙げるなら『Revolver』に収録されている「Here, There and Everywhere」を挙げる人も多いと思います。もちろんポールがこの曲を最高傑作のひとつだと思っている事は有名だし、ジョンもジョージ・マーティンも高く評価しているわけで、なぜこの曲がもっと人気が出ないのかが不思議なくらいです(The Fourmostに提供した絡みでシングルカットされていないという理由もあるのですが)。「Here, There and Everywhere」は自分に初めてコーラスワークの素晴らしさを認識させてくれた曲で、ポールの多重録音されたボーカルにジョンとジョージのコーラスが混じりあって、世紀のメロディに乗ってくるわけですから素晴らしくないわけがない(しっかり聞かないと誰のボーカルなのかが分からないくらい渾然一体になっている)。2分26秒の短い曲なのですが、この曲を短いと感じた事は一度もないという不思議な楽曲。『Revolver』は一般的にBeatlesサイケデリックに接近したアルバムといわれますが、この曲もコーラスの力でトリップさせるという意味ではサイケデリックな曲だし、『Revolver』に収録されているからこそ際立っているのだと思います。Beatlesはコーラスグループとしても最高のバンドだと思いますが、その意味でも「Here, There and Everywhere」は最高峰の一曲だと思います。もし聞く機会が無かった人は人生の楽しみが増えると思うので、ぜひどうぞ。
自分もリマスターされたこの曲を早く聞きたいものである(まだ、StereoもMonoもBox Setが届いていない)。
と書いた後にAmazon.comからStereoのBox Setが到着!!今日は今から外なので明日からまったりと聞いていきたいと思います。