Beatlesの『Yellow Submarine』Stereoリマスター盤の雑感

という事でBeatles『Yellow Submarine』Stereoリマスター盤を聞いています。
ご存知の通り『Yellow Submarine』ってBeatlesの完全なオリジナルアルバムとしてカウントするには難しい為、Beatlesファンの間で最も印象の薄いアルバムになると思います。かくいう自分もBeatlesのアルバムでは一番聞いていないアルバムで、リマスター盤を聞き直すまでは自分の中でのポジションがハッキリしなかったアルバムです。正直なところ収録曲も他のアルバムと重なっていますし、半分はジョージ・マーティンのオーケストラの演奏だったので、『Yellow Submarine』を購入した当時は一応買っておくかという心持ちだったし、「Hey Bulldog」の為に買ったといっても過言ではありませんでした。
リマスター盤を聞いてみるとやっぱり「Hey Bulldog」の印象が強く残るのですが、ジョージの2曲もなかなか味わい深いですしAll Together Nowも単純に楽しいですね。リマスターに関しても『Yellow Submarine』の場合は、1999年に発売された『Yellow Submarine Songtrack』というリミックスアルバム(ジョージ・マーティンのオーケストラは収録されていない)があるので、どうしても存在感は薄くなってしまいます。じゃあ『Yellow Submarine』の立場はどうなるんだよという話になるのですが、ジョージ・マーティンのオーケストラはまるでディズニー映画のサントラのようなロマンティックに溢れているし、やっぱりあのアニメと平行して純粋にサウンド・トラックとして楽しむべきなのかなと思います。凄いのはあのアニメの色彩や画風そのものが、現代のBeatlesのイメージの一部となっている事で、それだけ印象的にアニメとBeatlesが融合しているという事を証明していると思います。あと、その後40年の間に幾度と無くチョイスされてきたBeatlesとオーケストラとの相性の良さを、自分達の作品で当初から提示出来ていたのも凄い。
とまあ偉そうに書いていますが、映画【Yellow Submarine】は図書館で見てただけなので、今度ちゃんと購入しないとね。この辺で自分の浅はかさが出ます。猛省。次をAbbey Roadにするのか『Let It Be』にするのか。誰しもが悩むところ。

YELLOW SUBMARINE

YELLOW SUBMARINE

Yellow Submarine Songtrack

Yellow Submarine Songtrack