Adam Green & Binki Shapiro 「Just To Make Me Feel Good」【ふたりのシーズン】Part3

【ふたりのシーズン】第三回目はAdam Green & Binki Shapiro
Adam Greenに関しては説明無用かと思いますが、Binki Shapiroって誰?というお話になるかと思います。Binki ShapiroLittle Joyのメンバーで、The StrokesFabrizio MorettiLos HermanosRodrigo Amaranteの三人からなる国境を越えたユニット。Adam Greenのキャリアが始まったThe Moldy Peaches時代からStrokesとは密接な関係であるわけですから、まあその界隈の繋がりからこのユニットが誕生したことは想像に難くありません。
ということで2013年に発売されたアルバムAdam Green & Binki Shapiro』は60年代のポップスを下敷きにしながらも、どこかキッチュで退廃的でチャーミングでAdam Greenの魅力が存分に発揮されている作品に仕上がっており、全10曲で27分というコンパクトながらも非常に成熟したサウンドを聞かせてくれています。同じように60年代のポップスを下敷きにしているShe&Himなんかと比べても、ウォール・オブ・サウンドにアプローチしていながらもどこか物憂げだったり、儚く感じてしまうのもまた魅力の一部だと思います。安易に名前を出してしまうのは気が引けますが、Velvet Undergroundの様な雰囲気すら感じてしまいます。Little Joyではメインボーカルでなかったこともあって、Binki Shapiroのボーカルはそれほど印象的ではなかったのですが、今作のサウンドAdam Greenの老人のようなボーカル(褒め言葉)との相性も良く、上手く魅力が引き出せているように思います。この作品自体の評判も上々と思いますので、この二人のデュエットにも続きが期待できるのではないでしょうか。
それでは、ちょっとオシャレすぎるPVもどうぞ。
Adam Green & Binki Shapiro 「Just To Make Me Feel Good」

Adam Green & Binki Shapiro

Adam Green & Binki Shapiro

Little Joy

Little Joy