岡村靖幸の「エチケット+」を見た

2011年の年間ベストアルバムを発表している途中ですが、先日ついに鑑賞出来た岡村靖幸LIVE TOUR 2012 「エチケット+」の雑感を書いておきます。
今までタイミングが合わずに生岡村靖幸を見逃し続けていた自分ですが、ついにライブに足を運ぶ事が出来ました。正直全盛期のパフォーマンスを画面の中でしか見た事無い身ですから、厳密な比較は出来ないですし完全復活とか無責任な事は書けないのですが、思った事をつらつらと。
写真を見た現状の印象は、全盛期のビジュアルサイズからいって1.2倍ぐらいなのかなと思っていたのですが、実際に見てみると1.3〜1.4倍という印象。でも一時期1.8倍ぐらいだった事を考えると、上出来だと思います。肝心のライブの内容は、大多数の人が望んでいたであろう楽曲はセットリストに組み込まれていましたし、全曲リアレンジでビルドアップされた楽曲群はもの凄い音圧で迫ってくるし、あのフレーズやあの楽曲があっちこっちで鳴っていて、それが時に矢継ぎ早なメドレーの中に組み込まれていて、歌いながらも腰が動き続けるフロアライクなライブでした。この辺は昨年発売された『エチケット』を聞いていれば分かる事ですが、懐かしいヒット曲が詰め込まれたライブとはほど遠い、非常に才気が溢れる前向きで精力的なライブだったと思います。あれだけやられると、もう見ていてもう笑うしかない。そりゃあボーカル自体は全盛期に比べて高音が出にくくなっていたけど、それを補うだけの声量と節回しがあったし、腰回りに切れが無くて足も上がらない為、動きが小さく見えてまるで高速のパントマイムに見えたダンスだったけど、圧倒的な運動量とパフォーマンスでカバーし切っていました。何よりも自分が一番評価している音楽家、編曲家岡村靖幸の才能は爆発していました。踊る変態音楽家岡村靖幸。自分が天才といって一番最初に頭に浮かぶアーティスト岡村靖幸。そこには紛れもないそんな岡村靖幸がいました。汗まみれのスターはびしょ濡れのスーツを何度も着替えていました(多分計4枚)。そんな岡村靖幸の80%はやっぱりベイベーで出来ている。それを確認出来た嬉しい一夜でした。

ライブ エチケット [Blu-ray]

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