rockin'onの2011年年間ベストアルバムを考える

rockin'on誌のの2011年年間ベストアルバムが発表になりました。自分の事前予想としてはJames Blakeとかを1位に持ってきて、その他の大物アーティストの作品を満遍なく散りばめるという予想だったのですが、限りなく近い結果となっていました。以下がベストアルバムの10位まで。
1. Radiohead 『The King Of Limbs』
2. James Blake 『James Blake』
3. Red Hot Chili Peppers 『I'm With You』
4. Bjork 『Biophilia』
5. Coldplay 『Mylo Xyloto』
6. Noel Gallagher's High Flying Birds 『Noel Gallagher's High Flying Birds』
7. Bon Iver 『Bon Iver』
8. Foo Fighters 『Wasting Light』
9. The Strokes 『Angles』
10. Beady Eye 『Different Gear, Still Speeding』

概ねランクインする事が予想された作品はランクインしていました。Arctic MonkeysKasabianが10位から漏れている(それぞれ11位と16位)のが多少意外なぐらいでしょうか。2010年のベストアルバムの1位がArcade Fire『The Suburbs』で2位がVampire Weekend『Contra』でしたので、その流れをJames BlakeとBon Iverで保たせながら、大人の事情的なものを踏まえつつ、様々な方位に目配せするとこんなチャートになってしまうのも仕方ないのでしょう。その意味では2010年度の年間ベストよりもぐっとrockin'onらしいランキングだと思います。
誌面の内容に関しては、30年前の渋松対談が中々興味深く、昨今の音楽不況、洋楽不況に30年前から重なる認識があった事が凄い。「いよいよ洋楽ロックは一部好事家のものになってしまう」という件は、近年の洋楽ロックのリスナーの層を考えるとまさにその通りだし、30年前のテキストとはいえどあまり古さは感じさせず、むしろ30年前から同じ様な問題意識があって、それがゆっくりですが現実としてついにやってきたという印象を受けます。他には、取り立てて書く事はありませんが、本誌の紙質がテッカテカの光沢紙になっており、クロスビート感が漂うのが気になりすぎます。恐らくrockin'on誌史上一番のテッカテカ。コッテコテのランキングにテッカテカの紙質。でもそれもまた王道という事なのでしょう。ちなみにカレンダー付きの特別価格で690円也。ページ数は191ページ。

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