ブルーの喪失〜The Bluetonesの解散に寄せて〜

The Bluetones解散の報は日本の音楽ニュースサイトでも報じられてきましたし、オフィシャルサイトにも掲載されている通りで、今秋のイギリスでのツアーがBluetones最後の姿になります。Bluetonesに関してはこのブログをはじめ、色々な媒体で推してきたつもりですので、やはり物凄い喪失感があり、文章にするまで少々時間が掛かりました。でも同時に17年の間に6枚のアルバムを残し、ブリットポップ期のバンドとしては最後の砦になった事は、彼等の持つメロディの魅力と地道な音楽活動の賜物だし最大限に評価される点で、今は心の底からお疲れ様を言いたいと思います。2002年に出したベストアルバム『The Singles』を節目に、メジャーに別れを告げ、セールス的には大苦戦したのですが、セールスとは裏腹に本当の意味で飛翔を見せたBluetonesのキャリアは、一旦ここで幕を下ろす事になりました。彼等の作り出した6枚のアルバムはどれもが印象的ですが、インディーズから発売された『Luxembourg』『The Bluetones』『A New Athens』の三枚は音楽的にはピークを迎えたといえる素晴らしい作品群で、この三枚が過小評価されている事は残念で仕方ありません。
日本のwikipadiaが異様に充実している事からも分かる通り、日本にも分かっている熱心なリスナーがいただけに、最後のライブが日本で見れない事は残念ですが、すでにソロ活動を開始しているMark Morrissをはじめメンバーの今後の音楽活動を楽しみにしたいと思います。
このブログでは、Bluetonesの解散までに初期のアルバムのレビューやBluetonesの10曲など、Bluetonesに関した記事をエントリーする予定です。どうぞ宜しくお願いします。
昨年発売の名盤『A New Athens』。まだ聞いてない方はぜひどうぞ。

New Athens

New Athens