ものまねグランプリの福田彩乃と片平里菜

日本テレビ系列の「ものまねグランプリ」を見ていて、福田彩乃吉高由里子が切れ味を増していたことを確認。吉高由里子村岡花子の使い分け(村岡花子の「ごきげんよう」じゃなくて吉高由里子が普段喋る感じの「ごきげんよう」の部分)も見事だけど、ドラマの場面のチョイスが秀逸。これは吉瀬美智子のモノマネにも発揮されていたけれど、特徴の引き出しをドラマの場面を切り取ることで一気に解放するパターンをやらせれば随一の演者さんだなと思います。吉瀬美智子の抑揚のなさを逆手に取ったモノマネは、突き詰めていけば強力なレパートリーになりそう。
それにしてもNHKの「花子とアン」とフジテレビの「昼顔」を日テレでモノマネする状況が何とも切ない。最近のモノマネは最大公約数的に誰もが楽しめるものが少なく、ドラマの細かいシーンのモノマネになっちゃうとそのドラマをしっかりと見ていないと深くは楽しめないですし、細かいところを広げていく嫌いがあるので、その意味ではモノマネ番組も不遇の時代が続くかもしれません。
NHKはともかくフジテレビやTBS系列のドラマのモノマネ(昨年なら半沢とか)よりも本当は自社のドラマのパロディやモノマネを多く抱えたいところだけれども、中々そうは上手くいかないようで。日本テレビ的には「家政婦のミタ」以来のモノマネのネタになりそうな世間的に浸透していくドラマが欲しいところです。
話は変わります。
片平里菜 の「女の子は泣かない」を聞いたときにはaikoっぽいなと思ったのですが、「HIGH FIVE」を聞くとYUIっぽく感じる。その意味では大塚愛のようにカメレオン的にサヴァイブしていけるのかもしれないと思ったりなんだり。
「HIGH FIVE」の編曲は山田貴洋ASIAN KUNG-FU GENERATION)が手がけているだけあって、サウンド的にはアジカンも滲み出るパワーポップ。声質と方向性的にはこっちがシックリくるのでこの方向性のままで、世間的に浸透していく代表曲が欲しいところです。
以上とりとめのない独り言。