ドラマ「SUMMER NUDE」とフジファブリックの「若者のすべて」の歌詞

「SUMMER NUDE」を第二話まで見てもこれじゃない感は拭えなかったのですが、第二話の冒頭でFLYING KIDS「風の吹き抜ける場所へ 〜Growin' Up, Blowin' In The Wind〜」が流れて耳を奪われました。「SUMMER NUDE」では挿入歌的にラジオから夏の歌が流れる演出があって、そこで思いっきりFLYING KIDS。しかもストーリーのキーになる部分ではフジファブリック若者のすべても使われるというピンズド。若者のすべて」の歌詞の解釈を巡って男女の意見が分かれるという素敵なシーンに心を奪われました。あの曲を再会の曲だと長澤まさみに言わせる演出はちょっと気が利いている。
でも多分、あまりにも90年代臭いドラマ全般の演出が世間に受け入れられていないのか視聴率は低下。第二話では早くも15分拡大スペシャルなのに第一話を大きく下回る視聴率(12.8%)を叩き出してしまいました。個人的には男女間のバランスを考えたキャスティングであれば、もう少しどうにかなったのではないかと思っています。友情出演のわりには長澤まさみの存在感が大きすぎるし、香里奈戸田恵梨香という三枚の主演クラスを揃えた豪華女優キャストではあるものの、ストーリーの焦点が絞りにくくなっている気もします。また、長澤まさみ山下智久が並ぶことで、どうしても「プロポーズ大作戦」色が出てしまうし、もちろん、脚本は同じ金子茂樹ということでの友情出演なのでしょうが、いつ「ハレルヤチャンス」でタイムスリップするのかと、思ってしまうのも確か。でも取りあえず来週も素敵な夏の歌が、サマーヌードなラジオから流れることを期待して温かく見続けたいと思います。

若者のすべて

若者のすべて