最高の離婚と最高の結婚
「最高の離婚」の最終回を見ました。視聴率は伸び悩んだものの各方面で高評価なドラマだったので個人的な雑感を。
一言でいえば一貫してコントラストにこだわったドラマ。数え上げればキリが無いほど対照的な事柄や人物像、言い回しの隅にまでコントラストを感じるドラマでした。ドラマって基本的にこんなヤツはいないだろうという人物像だからこそ楽しめる部分はあるのですが、「最高の離婚」に関しては、居そうで居ない人物像を描くラインが絶妙でリアリティを感じることが出来たように思います。同じ坂元裕二脚本のドラマの中でも「それでも、生きてゆく」ほどのくどさがなかったのは、軽みのあるコメディ要素が随所にちりばめられていたからで、髪の毛を梳くように重さを散らしていたことが功を奏した印象です。とにかく細かい人物描写が求められる脚本の中、瑛太と尾野真千子の演技はちょっと群を抜いていたと思います。
一方現実の世界では、堺雅人と菅野美穂の結婚が話題になっていました。この結婚に関しては異様に腑に落ちる結婚で、とにかくスッキリしました。朝からフジテレビ系列の情報番組でこれでもかってくらいに特集していたのですが、菅野美穂が前クールでフジの「結婚しない」に出演、堺雅人もスペシャルを控えたフジの「リーガル・ハイ」に出演と、色々と取り上げられやすい環境にあり、ニュース自体もサンケイスポーツで見ましたので、フジサンケイグループ総出の結婚スクープかと思ったのですが結婚のキッカケとなった「大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]」はTBS。うーんスッキリしない。でも仲里依紗と中尾明慶の結婚とのコントラストは素晴らしかったです。ある意味二人は救われたと思います。かしこ。
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