ビートルズの遺伝子ディスク・ガイドを読むべき人たち

たまには書籍の紹介。書籍の詳しい内容は監修を行っている黒田隆憲さんのサイトであるこちらからどうぞ。 書籍に関しては共同監修を務めたぴかおさんこと岡俊彦さんのサイトで知って購入させて頂きました。
想像以上にボリュームがあったので、まだザックリとしか目を通していませんが、ディスクガイドとして優秀なだけではなく、時系列+横の流れでも繋がっている為、ディスクガイドにありがちな単なるディスクレビューの羅列になっていないし、繋がりに重きを置いている事がビートルズの遺伝子ディスク・ガイド」を非常に優秀な読み物にしていると思います。Beatlesという括りはあるものの年代別のディスクガイドとしてもお勧め出来るし、邦楽も網羅してある幅広さは特筆すべき点だと思います。また、サウンド面や楽器面を始め、複数のコラムが数珠を繋ぐような役目を果たしている点も素晴らしい。個人的には、その影響下にありながらもBeatlesを意識せずに聞いていた90〜00年代のアルバム、もっともBeatlesの影響下が薄いと思っていた80年代に埋もれているアルバム、意識して聞きながらも補完されていない部分が多い60〜70年代のアルバム、気付かされるアルバムが多くありました。
Beatlesを熱心に聞いているリスナーはもちろん、Beatlesを通過していないと思い込んでいる人にこそお勧め出来るのではないかと思います。必読。

ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド

ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド