2011年度個人的ジャパニーズアーティストソングBEST20

2011年度は20曲選びました。例年通り各アーティスト一曲ずつ。歌番組を見る回数が減ったのでスペシャル番組の度にチェックしている様な気がします。毎年同じ様なアーティストがランクインしているなんて言わずにどうぞ宜しくお願いします。


1位 「ずっと」 aiko 

ずっと(通常盤)

ずっと(通常盤)

この曲が飛び抜けてというより、2011年のaikoはベスト盤発売後のシングルに「恋のスーパーボール」というアッパーな楽曲があって、その後のシングルとしてこのバラードがある訳で、その辺の振り幅や非常に充実したアーテイスト活動を評価して1位にしました。この曲のサビの波打つ様に乱高下するメロディは、普通の感覚では書けないラインで特筆すべき点だと思います。そこにファルセットが加わる事で、歌うという意味では非常に難易度の高い楽曲。


2位 「Listen to the Music」 KAN

Listen to the Music

Listen to the Music

この曲はKANお得意のPaul McCartney×Billy Joelスタイルの普遍的な3分30秒のポップソングで、王道中の王道ですが非常に安心感のある文句なしの仕上がり。上質な大人のポップスの中に漂ういつもの歌詞の世界観。大きなテーマの様で実は身近。まさにある意味・逆に・ある反面。


3位 「レーザービーム」 Perfume

レーザービーム/微かなカオリ(初回限定盤)(DVD付)

レーザービーム/微かなカオリ(初回限定盤)(DVD付)

「GLITTER」と迷いましたが、結局2011年に一番耳にしたであろうこの楽曲を選びました。でも本当はアルバム『JPN』収録の「心のスポーツ」が一番好き。彼女達の全くぶれない姿勢とダンスはもはや国宝。


4位 「手をたたけ」 NICO Touches the Walls

手をたたけ(初回生産限定盤 )

手をたたけ(初回生産限定盤 )

これも「バイシクル」と迷いましたが、彼らがポップな方向に弾けるきっかけとなったこの楽曲がやっぱり印象的。光村龍哉にはボーカリストとしての才能も感じますし、バンド自体のテンシャルの高さから、良い意味で大衆性を持ったバンドに育ってくれればと思います。『HUMANIA』に収録されたライブに近いバージョンの方が好き。


5位 「Smile」 BUMP OF CHICKEN

【期間限定盤】Smile(DVD付)

【期間限定盤】Smile(DVD付)

震災後に発売されたアコースティックのバージョンよりシングル「ゼロ」に収録されたバンドバージョンが好き。BUMP OF CHICKENの様なポジションに到達出来るバンドが今後現れるかといえば、それはかなり難しいと思いますし、色々な意味で背負わされてながらも地に足が付いた活動を続けているのには頭が下がります。


6位 「日常」 星野源

エピソード

エピソード

あんまり前情報無くアルバム『ばかのうた』と『エピソード』を買ったのですが、こんなに人気があるとは知りませんでした。すみません。サウンド的には取り立てて書く事が無くても、その歌詞、世界観と単純なメロディの力という点ではやはり素晴らしいと思いますし、一般的な支持は「くだらないの中に」でしょうが自分はこの曲が一番耳に残っています。


7位 「やさしくなりたい」 斉藤和義

やさしくなりたい

やさしくなりたい

この曲に関しては家政婦のミタ効果は当然あるものの、近年、斉藤和義がこんなに再評価されてメディアに露出するなんて誰が予想したでしょうか。流石愛なき時代にうまれたわけじゃありません。PVがBeatlesへのオマージュな事は「ずっと好きだった」同様ですが、そうかサウンド的にはRolling Stonesの影響も大きいのねという事を改めて感じました。


8位 「ワインディングロード」 エレファントカシマシ

シンプルで飾りの無いど真中の歌。歌詞を見てみると今までのエレカシのラブソングを総括する様な歌詞になっていて、まるで言葉をコラージュして詰め込みながらも壮大に歌い上げているのが凄い。それでいて重苦しさや暑苦しさは感じさせないのがまた凄い。


9位 「光射す方へ」 ROCK'A'TRENCH

光射す方へ(DVD付き初回限定盤)

光射す方へ(DVD付き初回限定盤)

ご存知ドラマ鈴木先生のオープニングテーマ。ドラマのオープニング映像とのシンクロがハンパなかっただけに、PVを見たときは拍子抜けしましたが、ROCK'A'TRENCHの雑食性が発揮された高いクオリティの一曲。バンド自体が活動休止に入ったのも何となく理解出来てしまう達成感のある仕上がり。


10位 「女の子は誰でも」 東京事変

空が鳴っている/女の子は誰でも

空が鳴っている/女の子は誰でも

計算通りの解散劇も見事だった東京事変ですが、楽曲的にはこの曲が一番印象に残ります。好きな事を好きな様にやりながら、理詰めで人生のタイムテーブルを刻む様な音楽活動を続ける椎名林檎嬢は、福岡県人としても誇らしゅう御座います。


11位 「Sweet Drops」 Puffy

SWEET DROPS(初回生産限定盤)(DVD付)

SWEET DROPS(初回生産限定盤)(DVD付)

「ハッピーバースディ」と迷いましたが、アニメとの親和性も高かったこちらを選曲。Puffyの昨年は15周年のアニバーサルイヤーで活動も盛り沢山だったのですが、全く劣化せずに15年というのはやはり驚異的。


12位 「奇跡」 くるり

奇跡

奇跡

メンバー増員に脱退とモーニング娘。的な話題を振りまいたくるり。2011年に発売されたこの曲は無駄を削ぎ落としたグッドソングとしか形容のしようがなく、岸田繁のソングライターとしての充実振りを示す楽曲となっています。


13位 「心震わせて」 ふくろうず

砂漠の流刑地

砂漠の流刑地

昨年はふくろうずの『ごめんね』と『砂漠の流刑地』は良く聞いていて、2011年の曲となるとこの曲が印象的。基本女性ボーカルですが、この曲の様に男女ボーカルになったときには、かつてのスーパーカーの様なマジックを感じる瞬間があって心地よいです。この曲は80年代モロだしのサウンドで、新たな展開を見せてくれましたし、アルバムの中でもアクセントとして輝いていると思います。


14位 「フライングゲット」 AKB48

フライングゲット 劇場盤

フライングゲット 劇場盤

AKB48の楽曲の中ではかなりメロディが際立っている楽曲だと思いますし、「風が吹いている」と「Everyday、カチューシャ」は従来型のAKB48の楽曲の系譜にあたるのに比べると、「フライングゲット」はサンバ・ラテンの要素を取り入れておりサウンド的には新境地。モーニング娘。でいえば「ザ☆ピ〜ス!」や「Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜」にあたり、歴史的にみてもポイントとなる楽曲だと思います。なぜこの曲を男性シンガーがアコースティックバージョンでカバーしないのかが不思議。個人的には秦基博のええ声でカバーして欲しい。


15位 「not alone〜幸せになろうよ〜」 SMAP

not alone ?幸せになろうよ? (SMAP)

not alone ?幸せになろうよ? (SMAP)

ドラマのエンディングテーマとしては秀逸だったのですが、肝心のドラマがトホホな感じであまり報われなかったのですが、しっかりとしたメロディとSMAPらしい歌で、彼らの底力を感じる楽曲だと思います。配信限定だったのが残念。Amazonのリンク先もオルゴールバージョン。


16位 「僕が僕であるために馬場俊英

HEARTBEAT RUSH(DVD付き初回限定盤)

HEARTBEAT RUSH(DVD付き初回限定盤)

数ある尾崎豊カバー曲の中でも、かなり良い部類にあたるこの楽曲。ドラマの内容を考えてもその世界観はマッチしていましたし、エンディングテーマとしての機能性も高くて染みました。ボーカルアレンジがソフトな為、過剰になりすぎなかったも○。


17位 「翔」 ゆず

翔(初回限定盤)(DVD付)

翔(初回限定盤)(DVD付)

久しぶりに装飾の無いゆずの楽曲で、おじさんにとっては丁度良い塩梅です。この曲を「かける」じゃなくて「しょう」と読ませるところに哀川感や銀蝿感を感じますが、ギター2本でのし上がった二人の原点を感じさせる良曲だと思います。


18位 「妖怪人間ベム 〜ベラ ボサノバver.〜」 杏

配信限定なのが惜しいほどの高クオリティのカバーで、とにかく杏の声が良い。個人的な思い入れから動画を貼っておきます。


19位 「タイム・トラベル」 スピッツ

おるたな

おるたな

「タイムトラベラー」という楽曲もあり紛らわしいですがこちらは原田真二のカバー。最新のアルバム初収録曲集『おるたな』に収録予定で、このアルバムには他にも「さよなら大好きな人」(花*花のカバー)という一見驚きの選曲も、基本的にカバーにも外れが無いスピッツだけに、きっとこなせていると思います。


20位 「BIRTH」 KAT-TUN 

BIRTH

BIRTH

  • アーティスト: KAT-TUN,Sean-D,ISHU,JamMush,miwa*,JOKER,Stephan Elfgren,Billy Marx Jr.,Carl Utbult,Oskar Persson,Hiroshi Okazaki
  • 出版社/メーカー: ジェイ・ワン・レコーズ
  • 発売日: 2011/11/30
  • メディア: CD
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2011年度のジャニーズのグループの中で、音楽活動という意味では一番安定していたのがKAT-TUNで、発売されたシングル総じてクオリティは高かったです。これはサウンドグラフィックスに楽曲作成を依頼している流れが上手くいっているからで、この路線を極めていけば活路は見いだせそうです。個人的にはJOKER色が薄くなれば薄くなるほど、市場に受け入れられる可能性が高まっている気がするのですがどうでしょう。


という事で以上20曲。独断と偏見に満ちてお送り致しました。