「鈴木先生」の最終回を考える

折角取り上げたので「鈴木先生」最終回の話を少々。
兎にも角にも見事にまとめられたという事に尽きるのですが、細かい点を少々、ネタバレにならない程度に書きます。
一番感心したのは第一話の冒頭のシーンの伏線を最終回で見事に回収したところ。というかドラマ全体の構成自体や各話のエピソードが最終回に繋がるという素晴らしい最終回。「ちゃんと納得させてよね!」の期待に見事に応えてくれました。MVPはやはりカーベエこと河辺彩香役の小野花梨でしょう。あとはオープニング映像で、カラフルなボールを小川蘇美役の土屋太鳳がばら撒くというシーンがあるのですが、あのシーンと最後の生徒達のカラフルな傘が広げられたシーンがシンクロして堪らなかったです。もし、投げられたボールそのものが生徒達のメタファーで、色々な個性やカラーを持つ生徒達とリンクしていて、それが最後の最後で種明かしされたのであれば、素晴らしい演出です。あと、これまた最後のシーンで中村加奈役の未来穂香が足をパタッと開くしぐさをするんですが、この何気ない仕草に釘付けでした。あの仕草が似合うのはきっと生徒諸君のKYON2(古い)くらいです。もしも彼女が意図的にやっているのであれば、彼女のヒロイン属性はどれ程だよと感心しますし、演出なら演出でやはり素晴らしいと思います。このシーンからも顕著ですが、ドラマの前半は小川がスペシャルファクターでしたが、後半は完全にナカがスペシャルなヒロインになっていました。この辺の構成力も堪らなく見事でした。今は未だ余韻に浸っていますが、映画化、スペシャルドラマ化を心から望みたくなる作品。いやむしろそうならないと駄目な気すらしています。そして、成長が早い生徒達ですので、出来るだけ同じメンバーで早急に。
こんな表紙の本、リアルでは中々買えませんが、今の時代はネット通販という手段を許されているので躊躇無く購入。この雑誌の特集は侮れません。

spoon. (スプーン) 2011年 08月号 [雑誌]

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