僕が実店舗でCDを買わなくなる理由

愚痴を書きます。現在の自分の購入するCDの割合は国内盤と輸入盤の比率が3:7ぐらいだと思います。輸入盤に関してはネット通販で買う事が100%に限りなく近い為、自分がCDを購入する際に実店舗に足繁く通わなくなってから久しいのですが、それでも歌詞の和訳が欲しい盤やボーナストラックに興味がある盤は国内盤を買う事にしていました。DVD付きの国内盤は割引が利く為に通販を利用する事が多いのですが、通常仕様の国内盤はなるべく近くのCDショップで購入する事にしていました。まあ予約をするとポイントが多く付くというのも理由の一つだった訳ですが、当然、頑張っている実店舗になるべくお金を落としたいという気持ちもありました。少なくともこの五年以上は、該当するCDはいつも同じショップで「電話で予約→発売後の時間のある時に取りに行く」という行動パターンで購入していました。という事で、つい先日もいつもの様にCDショップに電話して、予約をしようとしたところ、衝撃の一言を店員さんから聞いてしまいました。
「当店では電話でのCD予約の受付を中止しました」
この一言が最初何を意味するのかが分からずにただただ絶句したのですが、聞くところによると一ヶ月ほど前より、電話でのCDの予約を断るようにしたとの事。理由は控えの伝票等を渡せない事によるトラブルを防止する為との事でした。その言葉に対して自分はただ言葉を失うばかりで、「そうですか、すみません」と電話を切るしかありませんでした。怒りというよりも悲しみというか、ああ、もうあの店にCDを買いに行く事はなくなるのかもしれないという虚脱感。現実問題、予約の為の来店、CDを取りに行く為の来店の2回の来店は、自宅とは逆方向に車を使って行くお店の立地を考えると難しいもので、今回の注文も結局はネット通販で済ませてしまいました。以前ほど国内盤を買わなくなり、今では月にCD1枚程度の売上しかそのお店には貢献出来ていないので、決して優良な顧客では無い自分ですが、同じ様な境遇の方は多少なりともいるのではないかと思います。売上が厳しくてポイントの還元率が悪くなるのは仕方ないとは思うのですが、厳しく言えば顧客サービスに当たる部分の質が低下したともいえる今回の改訂に、実店舗の限界を見たように感じました。控えの伝票を渡せない事によるトラブルが、どの様な状況を指しているかは分からないのですが、便利であったサービスが無くなってしまう事によって得られるものと失うもののどちらが大きいのか?沢山の音源を購入しお世話になったお店だけに、是非を問うのはいかんともしがたいですが、一抹の寂しさだけが胸に残りました。
歯止めが利かない淘汰の波。どういった形で実店舗は生き残れるのか。とうの昔に終わった議論かもしれませんが、自分の身に起こると考えさせられるものがあります。という事で愚痴になりましたが、やり場の無い想いをグチグチと。