The Viewが『Bread & Circuses』で聞かせる楽しげな総決算
The Viewの最新作『Bread & Circuses』が快作に仕上がっていたのでご紹介です。
前作『Which Bitch』はデビューアルバム『Hats Off to the Buskers』に比べるとフォーク色、スコティッシュ色が強くなって、ストリングスや管楽器の使用により楽曲の幅が一気に広がっており、個人的には良いアルバムだと思ったのですが、地味なアルバムとして世間の評価はさほど高くなかった様で、インタビュー等を読む限りでは本人達も非常に気にしている様子でした。それを受けてかサードアルバム『Bread & Circuses』は『Hats Off to the Buskers』と『Which Bitch』の間を取ったようなサウンドに仕上がっており、これこそThe Viewだという様な総決算的なサウンドを聞かせてくれています。
前作『Which Bitch』は全体的な楽曲のクオリティが上がっていたものの、メロディの質は若干『Hats Off to the Buskers』に劣る印象だったのですが、『Bread & Circuses』では見事にメロディのクオリティを上げてきており、先行シングル的に公開された「Grace」や「Sunday」の様なViewらしいギターサウンドも良いですし、「Life」の様なスケール感のあるロックバラードも悪くは無いのですが、エンディングに向けての展開が楽しい「Underneath The Lights」や、印象に残るメロディと美しいコーラスワークを聞かせてくれている「Girl」「Beautiful」「Blondie」などの楽曲が、『Bread & Circuses』の中核を担っていますし、新たなViewの代表曲になると思います(それにしても各楽曲のタイトルが物凄くシンプルですよね)。またYouthが手掛けたプロデュースも、同じく彼が手掛けたCharlatansの『Who We Touch』同様に、バンドイメージを壊さずにサウンドを再構築し新しい一面を引き出す事に一役買っていると思います。
とにかく、Viewの『Bread & Circuses』は全編に渡り、楽しく普遍的なギターロックアルバムに仕上がっていますので、お勧め出来ます。興味のある方はぜひどうぞ。国内盤はボーナストラックにDVD付き。
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