Sugar Stemsの『Sweet Sounds Of The Sugar Stems』の甘すぎない完成度

Sugar Stemsの『Sweet Sounds Of The Sugar Stems』の完成度が高かったのでレビューでも。
Sugar Stemsの『Sweet Sounds Of The Sugar Stems』は一般的に流通していない音源（Amazon等の王手通販サイトでは取り扱いしていない）で、一部のギターポップ、パワーポップリスナー以外の知名度は低いバンドなのですが、知名度とは反比例の非常に完成度の高いバンドです。
Sugar Stemsは女子2名、男子2名からなる4人組のバンドでボーカルのBetsy嬢がほとんどの楽曲のソングライティングを担当しています。Sugar Stemsの素晴らしいのは全ての面でバランスが良いという点で、音楽的には何の捻りもない直球勝負のパワーポップなのですが、、高いレベルでまとまっている為、全14曲を飽きる事無く一気に聞き通すことが出来ます。Betsy嬢のボーカルも腰が据わっているというか、安定感があり歌い上げられるタイプですので、そのバンド名とは裏腹にキャッチーな楽曲でもベタベタとした甘さを感じずに締まった仕上がりになっており、シッカリと書けている楽曲とのバランスが取れているように思います。『Sweet Sounds Of The Sugar Stems』は全14曲粒揃いの仕上がりですが、特に弾けるようなメロディの「Back to You」、ソウルっぽさすら感じる「Black n Blue」、PVも楽しい「If You Want Me To」の流れは特筆すべき点だし、Betsy嬢のボーカルが冴えを見せるキャッチーなサビの「I Gotta Know」も光っており、先行シングルとして話題を呼んだ「Beat Beat Beat」以外の楽曲が輝きを放っているのはSugar Stemsのポテンシャルの高さ故にだと思います。あと、Falconsのソウルフルな「You're So Fine」を、ギターポップ流にカバーしているところからもセンスの良さを感じますし、今後のSugar Stemsにも大いに期待が持てると思います。
また、Betsy嬢の才能は前述した通りですが、ボーカリストとして少しタイプは違うけどNikki Corvetteの様な存在になれる可能性もあると思いますし、日本でも愛されているNikki Corvetteと同じくSugar Stemsも日本で人気が出ればなと思います。なんせこのCDは日本のDREAM ON RECORDSさんが発売元ですしね。
という事で、音源の購入はDREAM ON RECORDSさんから直販も出来るので、興味のある方はぜひどうぞ。
DREAM ON RECORDS HP
http://www.dor11.com/