Beatlesが再結成しなかった理由と正しいBeatlesの聞き方

という事で最近はBeatlesばかり聞いているわけですが、ちょっと今日はレビューは休憩。
BOX SETを含めたBeatlesのリマスター盤がアルバム換算で200万枚以上の売上を記録しているそうですが、個人的には予想通りというか、もう少し売れても良いと思っています。Beatles音楽配信は解禁になっていないですから、CD不況とはいえ、今後もスタンダードになるステレオ盤は売れ続けるのでしょう。これで、ますます音楽配信の全面解禁のタイミングが難しくなった気がします。あとBeatles関連で残されている利権は音楽配信とリマスターでなく『Yellow Submarine Songtrack』の様にリミックスされた各々の音源になると思うのですが、リマスター盤が売れている現状では、それはまた次のタイミングという事で、しばらくは実現しないのではないかと思います。
あと、ポールがBeatlesが再結成しなかった理由に関してこんな事を言っていて、これが非常に印象に残っています。
特に

「僕たちはAからZまで進んだ。素晴らしい道のりだったよ。それをZの先まで行ってしまうのは、よくない。すべてが台無しになる」

この件は考えさせられますね。今まさに自分はAからZまでのPくらいまでを聴き直してたところですが、バンドは生きものだという事を感じながら聞いています。だから、今からBeatlesの全てのアルバムを聞く機会(リマスター盤で初めてBeatlesに触れる人も、もう一度聴き直す人も)があれば、やはり出来るだけアルバムの発売年代順に聞いて欲しいなと思います。自分はBeatlesの音源がCD化された時に完全に順番通りにはアルバムを買って聞けていなかったですし、完全に年代順に聞く作業って意外としてこなかった。今回のリマスター盤でようやくそれをやっているわけですが、これがとても楽しいです。今までスルーしていた情報や、単体でアルバムを聞いてた時に繋がらなかった部分が繋がって新しい発見ばかり。きっと死ぬまでの間にBeatlesを総括する時期があと何度か来るはずで、今回もその一回。人って何故だか何かがキッカケがないと総括ってしないじゃないですか。だから年代順に聞けるタイミング(もちろん、これは自分次第だけど)って、実はあまり無い気がしていて、だからこそ、この機会にぜひどうぞと思うわけであります。