第三回『糸の番手』

Lyme-Records的【Tシャツ&プリント用語解説】。第三回は『糸の番手』です。

Tシャツに使われている糸には番手というものが存在します。厳密に言えば糸のポンドとヤードから番手を計算するわけですが、簡単に言えば番手というのはその糸の太さを表す数字と思って頂ければと思います。番手の数字が大きいほど糸が細くなり、逆に番手の数字が小さくなると糸が太くなります。例えば日本で作られているTシャツの糸には30番手や20番手の糸が多いのですが、これは細めの糸という事になり、このTシャツは薄手のTシャツという事になります。逆にヘビーウェイトTシャツに使われている一般的な番手は16番手〜18番手あたりで、この糸をオンスに換算すると5.6オンスとか6.2オンスとかになるわけです。更に太い12番手などの糸を使えば7オンス前後のザックリした超厚手のTシャツという事になります。
また糸には単糸と双糸がありまして、双糸は2本の糸を撚りあわせて1本にした糸ですので、耐久度も高いですし柔らかく、生地のむらが少ないです。もちろん高級な糸になるので双糸でTシャツを作ればTシャツ自体の価格も高くなります。ですので、番手が20番手だったとしても双糸であれば、目が詰まっていて柔らかく、そしてヘビーウェイトに近い厚みのあるTシャツになるというわけです。

以上、『糸の番手』について簡単に説明致しました。

この辺りの知識を少しでも頭に入れて頂くと、オリジナルTシャツを作成する際や、Tシャツを購入する時には役に立つかと思います。次回は生地の編み方とかその辺をやるかもしれません。

第一回『ヘビーウェイトTシャツ』とは
第二回『Tシャツを紡ぐ糸の種類』(カード糸とコーマ糸)