Paul McCartneyの「Amoeba's Secret」の海賊盤仕様をグラミー賞発表と合わせて考える

Paul McCartneyAmoeba's Secret」がCD化されていたのでサラッとご紹介。

Amoeba's Secret」は2007年に12インチアナログ盤で限定発売されていたPaul McCartneyのライブEPなんですが、このEPがCD化されています。何故こんなタイミングで発売されるかと言うと、第51回グラミー賞「That Was Me」が「最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス」、「I Saw Her Standing There」が「最優秀ソロ・ロック・ボーカル・パフォーマンス」にノミネートされているからでして、アナログ盤を買い逃していた自分にとっては渡りに船。ちなみにPaul McCartneyグラミー賞でパフォーマンスをしますので、何か受賞するのではないでしょうか。日本時間の明朝くらいにグラミー賞は発表で、WOWOWでは生中継があるので加入の方は必見。
Amoeba's Secret」の内容は2007年6月にアメリカ西海岸にあるAmoeba Recordsでのインストア・ライヴを収録したもので、収録曲は最新アルバム『Memory Almost Full』から「Only Mama Knows」「That Was Me」Paul McCartney & Wings時代の「C Moon」(Paulはこの曲お気に入りですね)、Beatles時代の「I Saw Her Standing There」というまあバランスの良い選曲。シングル「Ever Present Past」カップリングとして、「Only Mama Knows」「That Was Me」は収録済(「That Was Me」はデジタル配信のみ)ですが、あとの2曲はこの音源でしか聞けないので熱心なファンの方はどうぞ。音質は並より少し悪い部類ですが、老いて益々盛んな御大のパフォーマンスが堪能出来ます。

レコード盤が発売された際に酷評されていたジャケは、CDサイズではさほど気にならず。まあレコード時代の海賊盤を強く意識した様な粗悪なジャケ写や作りは意図的だろうし、逆に新鮮。本来なら新人バンドがやりそうなマーケティングだけど、それをサラッとやってしまうPaul McCartneyはやっぱり偉大。

Amoeba's Secret

Amoeba's Secret

これは昨年のライブの模様。Paul McCartney - I Saw Her Standing There