Rivers Cuomoのソロアルバム第二段『Alone II: The Home Recordings of Rivers Cuomo』を買おうかどうか迷っている人に向けて

Rivers Cuomoのソロアルバム第二段『Alone II: The Home Recordings of Rivers Cuomo』がさりげなく発売されていたのでご紹介。

結論から書きますが、今作『Alone II: The Home Recordings of Rivers Cuomo』は昨年発売された前作の『Alone』に不満があった人も、もっと満足出来るのではないかという内容。前作同様デモトラックなので音質は良くないですが、メロディの出来は前作以上でダイヤの原石とまではいかないまでも、キッチリとした環境で録音されたならばweezer本体のアルバムに収録されていてもおかしくない様な楽曲が多く、前作と合わせるとアンソロジー的な役割はシッカリと果しているといったところでしょうか。一聴しただけでも「I Was Scared」、「My Brain Is Working Overtime」、「I Don't Want to Let You Go」、「Paper Face」、「Walt Disney」、「Cold and Damp」、「I'll Think About You」辺り(これだけ沢山挙げてしまうと凄い名盤に見えますが、可能性という意味で)にはメロディの煌きを感じるので、仕上げ方によっては『Red Album』に収録の一部の楽曲群を凌ぐ可能性は高いと思います。あとはBeach Boysのカバーである「Don't Worry Baby」なども聞きどころといえると思います(これもしっかり録音すれば『Red Album』に収録のカバー曲群以上の出来になるでしょうね)。

元々このシリーズは『Songs From The Black Hole』『Blue Album』後に製作されたというロック・オペラ的なコンセプトアルバム)に収録される予定だった曲などを含めたレアトラックが収録されているとはいえ、前述の通り音質も良くないですし、あくまでもコレクターズアイテムという位置付けではあるのですが、今作に関しては熱心なファンで無くとも納得出来る内容ですので、個人的にはアリかなと思っています。
weezerは新作『Red Album』が日本盤で3パターン発売されるなど、関連音源が矢継ぎ早に発売されているだけにファンからの批判もあるようですが、その辺は消費者としてシッカリ見極めていく必要はあるものの、音源が全く出なかった沈黙の時代に比べれば選択肢があるだけマシではないかとも思います。

表ジャケも凄いが裏ジャケはもっと凄い。日本人の奥さんの写真もブックレットに。

Alone II: The Home Recordings of Rivers Cuomo

Alone II: The Home Recordings of Rivers Cuomo

こちらは前作『Alone』に収録の"Lover in the Snow" - Rivers Cuomo