Noah and the Whaleの『Peaceful, the World Lays Me Down』の持つ大衆性の意義

「Sun Sun Sun」のフレーズが印象的なシングル「5 Years Time」がヒットし、アルバム『Peaceful, the World Lays Me Down』も全英チャート5位を記録するなど、セールス的にも成功を収めているNoah and the Whale
自分はLaura Marlingがメンバーとして全面的に参加している事から興味を持っていたのですが、これほどインディーズ色の強いバンドがここまで売れるとは想像できませんでした。ちなみに*1Emmy the GreatNoah and the Whale Peacefulに参加していたらしく、この辺も興味を惹くポイントでありました。
そして肝心のアルバム内容ですが想像以上にポップで聞きやすいという印象。イメージとしてはBelle & Sebastianがトラッド・フォークに接近したようなというか可愛げのあるArcade Fireというか、決して斬新な音には聞こえないのですが、その詩的な歌詞とトラッド特有の暖かみのある音が恐ろしいほどマッチしているので多くの人が取っ付きやすいのだと思います。
以前からこのブログでも紹介しているLaura MarlingJohnny Flynnが繋がっているこのシーンでのNoah and the Whale Peacefulの存在は大衆性という意味では決定的なものになるだろうし、Noah and the Whale Peacefulが中心になる事で「ニューなんちゃら」と名付けられがちな一過性のブームとは一線を画した確固たるシーンが確立するのではないかと思っています。
例の如く安価なUS盤が出ましたのでどうぞ。

Peaceful the World Lays Me Down

Peaceful the World Lays Me Down

Noah and the Whale - 5 Years Time

こちらはアルバムには未収録ですが印象的なPVの「2 Bodies 1 Heart」

*1:1Emmy the Greatはイギリスの女性シンガーで、Lightspeed ChampionThe Checksのアルバムに参加していたりでサポート的な課外活動も目立ちます。好きな声質だけに来年初頭に発売予定のデビューアルバムが楽しみだ。