Laura Marlingの『Alas I Cannot Swim』はそのうちニュートラッドとかいって勝手にカテゴライズされるのかもね

Laura Marlingといえば、イギリスのインディーズのシーンに詳しい人ならここ最近話題になっているNoah and the Whaleのメンバーだとか、The Rakes「Suspicious Eyes」Mystery Jets「Young Love」のゲストボーカルである事が枕詞になる思うのですが、ソロアルバムである『Alas I Cannot Swim』も中々良いですよ。
近年は若いアーティストが自身の音楽にトラッドを上手に取り入れているのが一つの流行だと思うのだけど(Laura Marlingも18歳)、この『Alas I Cannot Swim』も明らかにその流れを汲んでいる。ちょっとRegina Spektorを感じるところもあって(彼女ほど跳ねてはないのだけど)購入に至った訳ですが、むしろ間逆に冷たい感覚もまた悪くなくて、このままKate Rusbyの様になってくれたら嬉しく思います、ハイ。

それにしても先日紹介したJohnny Flynnなんかも含めて、ニューフォークというかニュートラッドというか、この様な音楽の流れがある事はとても健全だと思うし、イギリスもまだまだ捨てたもんじゃないなと。残念な事に日本では確固たる新しいフォークのシーンは存在しないし、ネオ演歌(ジェロとかじゃなくてね)とかニュー民謡とかあっても良いはずなんだけどね。どうしても日本では極端な方向に走りすぎて長続きしなかったりとか、良いとこ取りしようとし過ぎて中途半端なものになっているような気がするのは自分だけでしょうか。いや、別に平川地一丁目が解散したからとってつけた訳ではないけど、ああいう人達がもっと沢山いても良いのにね。

Laura Marlings「Cross Your Fingers / Crawled Out Of The Sea」

そしてこちらもまたお求め安いUS盤が出ているのでどうぞ。

Alas I Cannot Swim (Dig)

Alas I Cannot Swim (Dig)