星野ジャパンは400mリレーに救われたね

韓国が兵役免除という大きなモチベーションを抱えている以上、日本の野球がそれに対抗するのはプライドしかないわけで、プライドを賭けて戦うのであれば、第一戦のキューバ戦から何としても勝ちにいかないといけなかったのだ。そして消化試合に見えた予選でのアメリカ戦も必ず取らなければいけない試合だったはずである。星勘定をせずにギラギラと一戦一戦勝ちにいけなかった事が、今回の北京でのどこか底が知れない混沌とした流れを生んだのではないかと思っている。

そんな選手選考にも采配にも不満があった今回の星野ジャパンだけど、一つだけ間違いなく正しかったと言える事がある。

それは恐らくギリギリまで当落線上で検討されたであろう田中将大楽天)投手の代表選出だ。今でも今季絶好調の岩隈(楽天)投手を何故選ばなかったんだという声がある事は重々承知だし、実際に岩隈投手が選ばれていても異論は無い(田中を外さないという前提で)。しかし、オリンピック種目としての野球が開催される可能性は2016年まではゼロである以上、今年20歳になる田中投手を代表に選ぶという判断は経験がモノをいう国際試合において間違いなく正しい。
この判断こそが、後に日本の野球界にとってのファインプレーになる事を願って止まない。

あとまあ、今回のオリンピックの一番の勝ち組は上野でも北島でもなくフェンシングの彼だと思う。