「Submerge Vol.28」のセットリストとKANの「表参道」

備忘録的に前回のSubmergeをひとまず置いといて、忘れないうちに前々回のカバー特集のセットリストをメモしておきます。

【21:10〜22:00】
1. David Myhr 「Record Collection」  Puffy
2. フジファブリック 「Bye Bye」 Puffy 
3. 椎名林檎 「カプチーノ」 ともさかりえ
4. ふくろうず 「ハイブリッド レインボウ」 the pillows
5. Robbie Williams featuring Lily Allen 「Dream a Little Dream」 Ozzie Nelson
6. Billie Joe Armstrong and Norah Jones 「Silver Haired Daddy of Mine」 The Everly Brothers
7. She & Him 「Stay Awhile」 Dusty Springfield
8. 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 「オー・シャンゼリゼ」 Joe Dassin
9. KAN 「表参道」 Joe Dassin
10. The Beautiful South 「This Will Be Our Year」 The Zombies
11. Embrace 「Three Is a Magic Number」 from Schoolhouse Rock!
12. Russian Red 「Movin’ On Up」 Primal Scream
13. 岡村靖幸 「Automatic」 宇多田ヒカル

オリジナルアーティストも併記していますので、ぜひディグってくださいね。

流れとしてPuffyから邦楽へ展開して、男女ペアの楽曲コーナーのオールディーズ/スタンダードからUKロック、そしてR&Bでメジャーな流れに持っていた感じです。色々書きたいことはありますが、特筆しておきたいのはKAN「表参道」で、この曲は本当に凄い。元々は「オー・シャンゼリゼ」の替え歌という触れ込みだったのですが、聞いてみたらビックリのBeatlesの楽曲を随所にコラージュしたカバー曲でした。奇妙礼太郎のカバーはある意味カバー曲のマナーに沿ったカバーで、ボーカルの魅力が思いっきり引き立つパターンで、その真逆ともいえるのがKANのカバー(その事を伝えたくて続けて選曲している)。

・洋楽の曲をカバーする←普通
・曲に独自の日本語の歌詞をつける(和訳ではない)←変則的だが理解できる
シャンソンBeatlesサウンドをコラージュする←意味不明

この様に三段階でみても特異なカバー曲であることが分かって頂けると思います。
でもまあ、「オー・シャンゼリゼ」自体の原曲はイギリスのバンドであるJason Crestの楽曲で全然シャンソンではないし、タイトルも「Waterloo Road」というもので、それがシャンゼリゼ通りに差し替わっているわけで、その辺のバックグランドを考えるとBeatlesにも繋がってくるのが面白いです。例えば「Waterloo Road」が発売されたのは1968年らしいのですが、「表参道」にコラージュされているBeatles後期の楽曲とも発売年的には近いなんていうのも興味深いです。
ちなみに「表参道」のレコーディングメンバーはドラム:サンコンJr.(ウルフルズ)、ベース:奥田民生、ギター:和田唱TRICERATOPS)なので、メチャクチャ豪華でビートリー。これを聴かずしてBeatlesを語ることなかれと言う逸品ですので、未聴の方はぜひどうぞ。シングル「桜ナイトフィーバー」のカップリングとなっております。

桜ナイトフィーバー

桜ナイトフィーバー