岡村靖幸 w 小出祐介 「愛はおしゃれじゃない」の岡村靖幸じゃない部分

岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」を聞いています。
正直「ビバナミダ」での感想とかなり被ってしまうため、さほど書くことがないのですが、岡村靖幸 w 小出祐介のコラボ作品と考えれば大成功だと思います。 「愛はおしゃれじゃない」のトラック自体は、懐かしさを感じさせながらも2010年代のサウンドに目配せが出来ていると思うし、カップリングの「ラブビデオ」(「幸福論」を思わせるメロディの譜割りが気持ちイイ!)も対になっているような作品で文句なし。ただもう歌詞が「ビバナミダ」同様に岡村靖幸が書きそうで書かない絶妙な歌詞なので、この辺をどのように捉えるかだけだと思います。繰り返される「モテたいぜ君にだけに」のフレーズは岡村靖幸らしく光り輝いて聞こえるのですが、そこに辿り着くまでの過程と言語の感覚的なものに違和感を感じるのは確かで、でもまあ別人が書いている以上違和感を感じるのは当然なわけですから、そこを否定する必要はないと思います。しかも、この作品ではボーカルも二人でやっていますから完全なるコラボ作品なわけで、パートナーとして小出祐介は非常に良い仕事をしているのも間違いありません。
結局のところ、この様なコラボ作品を岡村靖幸の作品としてどこまで受け入れるのか。熱心なリスナーにとっては、その辺の捉え方によっては踏み絵的になってしまうような作品のリリースが続いているのも確かだと思います。
ともあれ、久保ミツロウ大先生の漫画も含めたモノとしてのクオリティも高いですし、岡村靖幸を通ってきた人であれば大歓迎出来る楽曲であることは確かなので、ぜひどうぞ。

この動画見る限り、岡村靖幸が現在好調なことは確か。一番見せたい君は世間を騒がせている某ミュージシャンの方。死なずにここまで戻したミュージシャンがいるんだよと。