Minor Alps「I Don't Know What To Do With My Hands」 【ふたりのシーズン】Part6

【ふたりのシーズン】第六回目はMinor Alps

今回は比較的最近発売された音源です。Minor AlpsとはJuliana HatfieldMatthew Caws(Nada Surf)のユニットで、全曲二人で作って二人で歌うという男女混声ユニットのお手本のようなスタイル。全体的にメロウな仕上がりですが、サウンドには幅を持たせており、適度にエレクトロだったり程よくオルタナティブだったりして、良い塩梅なサウンドと美しいメロディを丁寧に紡ぎ上げているところに好感が持てます。何よりJuliana Hatfieldのボーカルが映えていて、非常に抜けの良いアルバムになっていると思います。
Minor Alpsは二人の付け焼き刃的なユニットではなく、まるで旧知の友人同士による長い時を経て熟成されたユニットのような相性の良さを感じますし、結果的にはJuliana HatfieldNada Surf、どちらのリスナーにも過不足なく届く良質のサウンドに仕上がっていると思います。
ということでアルバム『Get There』から「I Don't Know What To Do With My Hands」をどうぞ。

それにしてもマイナー・アルプスって凄いユニット名ですよね。そんなMinor Alpsはリラックスしたムードでこんな曲もカバーしています。The Everly Brothers「When Will I Be Loved」をどうぞ。

国内盤は後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が運営するレーベルonly in dreams(レーベル名はもちろんWeezerの曲からでしょう)から発売。ASIAN KUNG-FU GENERATIONNada Surfとの縁の深さは周知の事ですが、この辺のフットワークの良さは流石ゴッチ。頑張って欲しいものです。

ゲット・ゼア

ゲット・ゼア