あまちゃんの最終回

さあ、あまちゃんが最終回を迎えました。見終わった感想としては、何だろう、万感というか気持ちよく爽快に終わるべくして終わった。あまりにも美しい最終回を迎えただけに、ストーリー的には含みがあるにせよ、あまちゃんというドラマだからこそ完結させない方が良い気もするし、それぞれに続きがあってからこそのあまちゃんのような気がして、続きを望むのは色々な意味で怖い気もします。
脚本に張り巡らされた伏線の神がかった回収に関しては至る所で解説されている通りで、終始ハッとさせられたり後から感心させられたりでした。散文的で意味の通じ辛かった「潮騒のメモリー」の歌詞の持つ意味が明らかになるにつれて、感心を通り越してちょっと怖いぐらいでした。脚本はもちろんですが、キャストや演出、音楽を含めた全てが奇跡的に結びついたことが、ドラマを成功に導いた一番の要因だと思いますが、子供から年配の方まで幅広い年代に受け入れられるドラマだけになったのは三世代それぞれのドラマを描ききったことが大きくて、夏ばっぱ→キョンキョン→アキへと受け継がれるその血脈はまるでジョジョのようでした。そこにアキ×ユイと小泉×薬師丸などの横軸がクロスオーバーしていくことで、より立体的で味わいの深い作品へとなったのではないかと思います。
とりあえず自分が死ぬまでの間にこの感覚を超えるドラマに出会えるのかと思うわけですが、あまちゃんが朝ドラという長いスパンで完結させるドラマだっただけに、超えるとしたら朝ドラなのでしょう。とにかく、あまちゃんロストになる暇もなく、図らずしも重荷を背負わされてしまった杏の「ごちそうさん」から、吉高由里子の「花子とアン」(つまり杏からアン)までは、朝ドラはウォッチしていきたいと思います。
Blu-ray買うんだろうなぁ・・・

あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1

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