映画アルゴを鑑賞して痺れる

久しぶりに映画を鑑賞。鑑賞したのは『アルゴ』。以下雑感です。
実際の事件を映画化したサスペンスものという事以外は、前情報を入れずに鑑賞しましたが、これが大成功。見終わった後に思わず『ガチやな』という言葉が漏れました。正直、後半の畳みかけるように緊迫した場面の痺れっぷりは、近年見た映画でも最高の部類に入ると思います。実際のアルゴ事件(大使館人質事件)を描いた映画だけに、リアリティの高さはあってしかるべきだとは思うのですが、その見せ方が非常に上手かったと思います。また、ノンフィクションの部分とエンターティメントの部分をバランス良く見せながら、圧倒的な臨場感を持たせることに成功したという点が印象的。サスペンス、ドキュメント、政治、エンターティメント、映画、人物描写(+中盤の緩さや程よい笑い、対になるテーマや題材)と様々な要素を過不足なく見せることに成功し、大風呂敷を広げずに焦点を絞った事がリアリティを持たせた要因になっていると思います。また、リアリティという意味では、監督でもあるベン・アフレックの抑え気味の演技や配役自体のこだわりが一役買っていることも確かだと思います。何よりベン・アフレックにこれほどの才能があるとは、完全にゴメンナサイですね。
イメージほど固い映画ではないですし、エンターティメントとしても素晴らしい映画なので、ぜひ気軽にどうぞ。日本では日本人が飛びつきそうなテーマではないだけに、大ヒット!という程の動員ではないようですが、久しぶりに観た映画らしい映画だったと思います。もうそろそろ、上映が終わるのでお早めに。

アルゴ (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) (ハヤカワノンフィクション文庫)

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今更だけどザ・タウンもみないとなー。
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