2011年度年間ベストアルバム【1〜10位の発表】

いよいよ2011年度年間ベスト10の発表。ベスト10に選んでいるくせにレビューを書けていない作品もあって超猛省。長かった2011年の総括がいよいよ終わります。

第1位 Bowling For Soup 『Fishin' For Woos』

グレイテスト・ヒッツ + フィッシング・フォー・ウーズ

グレイテスト・ヒッツ + フィッシング・フォー・ウーズ

このアルバムは日本国内では、ベスト盤と抱き合わせ(しかもベスト盤がメイン)という特殊な形でリリースされています。という事は、このアルバムが売れないと次作から国内盤は発売されない可能性が高い。その意味では国内盤をぜひ購入してあげて下さい。当然の事ながらベスト盤も素晴らしいですし、最高傑作のニューアルバムと合わせて、この二枚組は一家に一枚レベルの名盤という事になります。
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第2位 Blink-182 『Neighborhoods』

Neighborhoods

Neighborhoods

華麗な復活に勇気をもらった一枚。何度聞いてもドラムが凄い。三人がガッチリ組んだ感動的なスクラムが本当に素晴らしい。
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第3位 Ben Lee 『Deeper Into Dream』

Deeper Into Dreams

Deeper Into Dreams

この作品もほとんどのメディアでスルーされていますが、彼のキャリアを総括する様なDIY精神とポップネスが爆発したアルバム。
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第4位 Boston Spaceships 『Let It Beard』

Let It Beard

Let It Beard

レビューを書けていないのは本当に不徳の致すところ。とにかく楽器の響きが断トツに格好良くて、単純にギターの音色、リズム隊の刻むビートの気持ち良さ、バンドの演奏の素晴らしさを体現した教科書的作品。そこに Robert Pollardのメロディが乗る訳ですから、悪い訳はありません。残念ながら Boston Spaceshipsでの活動は終了の様ですがGuided By Voicesの新作『Let's Go Eat the Factory』が届けられたわけ(すでに2012年には次作『Class Clown Spots a UFO』の発売も決まっている)ですから、今年もRobert Pollardにはお世話になりそうです。


第5位 Washington 『Insomnia』/ Washington 『I Believe You Liar』

Insomnia

Insomnia

I Believe You Liar

I Believe You Liar

2011年に発売された『Insomnia』はミニアルバムですが8曲入りでほぼアルバムといっても良いボリュームで、『I Believe You Liar』は2010年の作品ですが、お求めになりやすいUS盤も発売されたという事もあり、2011年の音源として合わせて評価しています。基本的にサウンドを下支えしているリズムにメロディが強度で、ポップソングの見本市の様な内容が素晴らしいです。まずは『I Believe You Liar』からどうぞ。気に入れば『Insomnia』もきっと気に入るはず。2010年代を牽引するだけの魅力を持ったシンガーソングライターであるMegan Washingtonもオーストラリアの出身。恐るべし。


第6位 The Go! Team 『Rolling Blackouts』

Rolling Blackouts

Rolling Blackouts

ガールズ・ポップの正しい再構築サウンドで、2011年のサウンドとして成立させているのが素晴らしい。
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第7位 Gomez 『Whatever’s on Your Mind』

Whatevers on Your Mind

Whatevers on Your Mind

このアルバムも最高なんですが、何故かメディアはスルー。Gomezの様に過小評価されているバンドが多すぎる。
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第8位 Dum Dum Girls 『Only in Dreams』

ONLY IN DREAMS (IMPORT)

ONLY IN DREAMS (IMPORT)

前作では素材の良さは感じられたものの、まだまだ荒削りな部分が目立ったのですが、今作ではガレージサウンドにバランス良くガールズ・ポップが消化されており、快作といっても良い仕上がりです。アルバム冒頭からDee Dee嬢のボーカルが冴えまくりで勢いのある「Always Looking」も良いのですが、何といっても「Bedroom Eyes」が最高。同じリズムパターンで攻めまくる「In My Head」や「Heartbeat (Take it Away)」や「Caught in One」、そして「Teardrops on My Pillow」も素敵。2011年に聞いた音源で一番進化を感じた一枚。


第9位 Fountains Of Wayne 『Sky Full of Holes』

Sky Full of Holes

Sky Full of Holes

Fountains Of Wayneの長いキャリアの中で一番まとまりがあり、楽曲が粒揃いなアルバムは間違いなく今作。Chrisがホント頑張っています。
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第10位 R.E.M. 『Collapse Into Now』

Collapse Into Now

Collapse Into Now

R.E.M.はフルマラソンを休むことなく完全に走りきったわけで、これ以上を望むのは酷というもの。とにかく最高のラストスパートを決めた見事な解散記念碑。
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という事で2011年度年間ベスト10を発表しました。USとオーストラリアのアーティストの作品に心惹かれた2011年となりました。1〜4位までがBで始まるアーティストになったのは、ちょっぴり意識しましたが基本的には偶然。1〜3位までの順位付けはもの凄く迷いました。この三作品には元気と勇気をモリっと頂いたと思っていて、その中でも一番馬鹿になれるポップアルバムという事でBowling For Soupを1位に選んでいます。Bowling For Soupに限らず、2011年度の作品には長いキャリアを持つアーティストの中で最高傑作だと言える作品が多かったと思います。UK勢ではThe Go! TeamGomezがランクインしており、バンド勢という意味ではGomezがUKではベストバンドという事になり、他のメディアの年間ベストアルバムとは一線を画すチャートになっているのではないかと思います。ではでは、2012年も良い音源と出会えます様に。