2011年紅白歌合戦の雑感

さて2012年が始まりました。まずは紅白の雑感でも。
今年は紅組が7年振りの優勝を飾ったわけですが、個人的には個々のパフォーマンスや印象度を考えると若干白組が優勢だった様に思いました。じゃあなんで紅組が勝っちゃったかというと、もうほとんど井上真央のお陰だと思っています。彼女の手堅い司会振りは完全に嵐を上回っていましたし、女優らしい情感こもった好感度の高い司会振りでした。会場の審査が圧倒的に白組を支持していたのに、テレビの前の視聴者が紅組を支持した事からも分かる通り、現場のパフォーマンスの印象では白組だったのですが、テレビの前ではおひさま陽子を勝たせてあげたいという雰囲気が蔓延し、加えて真央ちゃん頑張れ金メダル的な真央違いの応援を含めると、お茶の間の心情的には最初から最後まで紅組優勢のままだったと思います。でもそれじゃあ会場の審査の意味は無い訳なのですが、これも時代の流れなのでしょうか。
個々のアーティストで印象に残ったパフォーマンスを書いておきます。まず前半。猪苗代湖ズのもの凄い熱量のライブは画面上では中々伝わりにくいのかもしれないですけれど、個人的には届きました。サンボマスターの事を苦手な層が感じている彼自身のアクは表層的には近年薄まってきたと思うので、今後はもっと多くの人に届く可能性も高いのではないかと思います。あとはあえて不安定にというか難しいビブラートのかけかたで歌っている「カーネーション」にエンターテイメントに仕上げた「女の子は誰でも」のメドレーが圧巻だった椎名林檎も印象に残りました。ゲスト扱いのレディー・ガガは所々バナナマン日村に見えてしまったので若干気が散りましたが、紅組で出ていたら紅組の優勝は文句なしだったのでは無いかというくらい圧倒的なパフォーマンスでした。口パクに見えてしまうほどの完璧な歌唱力でしたが、ガガ様自身がインタビュー等で過去に口パクを否定していたので口パクじゃ無いと信じています。中盤から終盤にかけてはいつ見てもぶれないPerfumeの「レーザービーム」。「情熱のマリアッチ」というとんでも無い歌を背負いながらも歌唱力とキャラクターで何とかしてしまう氷川きよし。あとは服装が気になった長渕剛。往年の加藤茶の呼びかけを意識したトークに耳を奪われた長渕剛。ライブ終盤のライティングが素晴らしかった長渕剛。などなど、やはり存在感が圧倒的なアーティストは印象に残りました。松任谷由実に関しては、全体的に力の入ったパフォーマンスは素晴らしかったのですが、歌唱力を売りにしているアーティストではないにしろ、やはり一般的にイメージされている声とはかけ離れてきているので、視聴者にとっては評価が分かれる部分だと思います。見た目的な部分で書くと、ところどころ映り込むのっちがビジュアル担当として、紅白に欠かせなくなりつつあるのが感慨深かったです。そして紅組の優勝を喜ぶ椎名林檎aiko松任谷由実の並び姿が印象的でした。椎名林檎aiko松任谷由実のトリビュート盤にも参加しているわけですから、その辺を思いながら視聴していたら非常に微笑ましかったです。
以上紅白雑感でした。2012年はブログをもう少し更新出来たら良いなと思います。

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