The Go! Teamが『Rolling Blackouts』で聞かせる正しい再構築

The Go! Team『Rolling Blackouts』を2011年は聞き続けています。そういえばレビューを書いていなかったので今更ながらご紹介です。
Go! Teamといえばサウンド的にはごった煮ながら、一貫して踊れる陽性の音楽を届け続けてくれていますが、三枚目のアルバムとなる今作『Rolling Blackouts』でも相変わらずのサウンドを届けてくれました。まず聞いて一発で感じるのが60年代のガールズ・ポップを現代風に再構築している楽曲が目立つ点で、単なる焼き直しではなくて現在進行形のサウンドとして届けてくれているのが素晴らしいと思います。何といっても「Secretary Song」が最高で、「Ready to Go Steady」「Buy Nothing Day」とポップでバブルガムな楽曲が目白押し。各楽曲のクオリティは総じて高いですし、短い楽曲が矢継ぎ早に展開しながらコンパクトにまとめ上げられており、文句無しに楽しいアルバムに『Rolling Blackouts』は仕上がっています。あと、ボーナストラック扱いですが「Headache in My Heart」でアルバムの幕が下りるのも最高。
Best CoastBethanyDeerhoofSatomi Matsuzakiが参加している事もいかにも2011年風で、その事でサウンドに彩りが加わっていますし、グループのサウンド的には生音が増えたせいか、ライブ感も増しているようにも思います。今ライブを最も見たいグループだと思わせる一枚に『Rolling Blackouts』は仕上がっていますので、5月の来日公演を見られる方が羨ましい限り。
自分はボーナストラック入りの輸入盤を買いましたが、国内盤にもボーナストラックが入っているのでお勧めできます。

ローリング・ブラックアウツ

ローリング・ブラックアウツ

大量のPVが作られており、Go! TeamDIY精神が発揮されていて素敵です。