Perfumeが『ねぇ』で奏でるReflex

Perfume『ねぇ』を無事に購入出来たのでご紹介。
見事東京ドーム公演を成し遂げたPerfumeの次の音源が発売されました。今年三枚目のシングルという事で、リリースペースとしては2008年のBaby cruising Love/マカロニ」「love the world」「Dream Fighterの流れと同じで、来年初頭にアルバム発売という流れになるのではないでしょうか。
楽曲の内容は前作「VOICE」と同じく大サビから始まるインパクトの強い楽曲で、タイトル通りの【ねぇ】のフレーズが印象的です。「VOICE」が非常に童謡的なメロディだとレビューにも書きましたが、「ねぇ」ではさらにフレーズを絞り込んで、少ない言葉数を印象的にリフレインさせる事でより親しみやすいメロディを作り出していると思います。「ねぇ」「VOICE」と同時期に完成していたとの事で、ハードな側面を持つ「ねぇ」サウンド「VOICE」のどこかオリエンタルなサウンドとは対照的であったり、完全な歌モノとして機能していた「VOICE」に比べると「ねぇ」はフレーズに絞り込んだメロディであったりと、同時期に作られた2曲がしっかりとPerfumeの二面性を照らし出しているところが興味深いです。
そして、カップリングの「FAKE IT」サウンド的には更に攻撃的だといえ、フレンチ・エレクトロの要素が取り入れられたバキバキなダンスチューンが、フロアに対応出来る様な楽曲を求めていたリスナーの欲求を満たすサウンドに仕上がっていると思います。また、【〜的な】というフレーズ(最初聞いた時はテキーラかと思いましたが)は【ねぇ】と同様に強力なインパクトを残し、ハードなトラックとは対照的でチャームな言葉遊びと掛け合いが、非常にPerfumeらしいトラックに仕上がっています。
とまあ全体像を書いてきたのですが、正直「FAKE IT」を最初に聞いたときはDuran Duran「The Reflex」が一番に思い浮んだ事を告白しておきます。そういえば「ねぇ」のボーカルがチョップしていく部分も「The Reflex」と繋がっているし、「ねぇ」「FAKE IT」Duran Duranを意識的に取り込んだ楽曲で、中田ヤスタカDuran Duran及びニューロマンテックを2010年に昇華させた楽曲ではないかと勝手に思う事にします。そうします。すみません、強引にまとめました。

ねぇ(初回限定盤)(DVD付)

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このPVは構成力を称えるべきなのでしょうが、キュートンのポージングを高速でテンポ良く仕上げた様に見えてしまう自分が憎い。