CDと音楽ギフトカードと私

音楽ギフトカードがついに利用出来なくなる。
ニュースを見た時は、そりゃそうだよなと思ったものですが、実際に完全に使えなくなる8/31が迫ってくると少し感傷的になります。ここ10年の音楽業界の変化は、誰しもが知るところですが、10年前に想像した以上に自分がその影響を受けている事に驚きです。
個人的には音楽ギフトカードは、
中古CDショップをまわる→ついでにハードオフなどのリサイクルショップをまわる→併設された金券コーナーもまわる
この行動の流れの中で購入して、大手のCDショップで使っていました。確か500円の音楽ギフトカードが480〜490円程度で売られていたと思うので、割引率は雀の涙でしたが、それでも当時の懐具合から考えると無いよりマシで、その音楽ギフトカードをダブルポイントの曜日などに被せて使うという涙ぐましい努力をしていた記憶があります。ただ、TOWER RECORDSでは使えるのにHMVでは使えないという理不尽さもあって(記憶が曖昧ですがTOWER RECORDSは書籍でも使えてた様な気が・・・)、HMVが隆盛を誇った時代には徐々に使用する頻度が下がってきた様に思います。加えてAmazonなどの通販サイトの充実が重なった事で、実店舗に足を運ぶ事自体が減り、自然と自分の中でも音楽ギフトカードの役目は終わっていった様に思います。ギフトカードと銘打っている割には、自分で人にあげた事は無く、懸賞や特典的にもらう事はあれど人からギフトとしてもらった事も無い訳でして、恐らく大多数の音楽リスナーがそうであったとするならば、本来の目的とは逸脱した存在ではあったので、今回の処置もむしろ遅かったともいえるのですが、それでも何だか寂しい。
何で寂しいかといえば、自分が慣れ親しんだ音楽にまつわる有形物がドンドン少なくなっている事が寂しくて、商店街にあった小さなCDショップが無くなって、次は小さな中古CDショップで、大型店も軒並み壊滅的な状況の中、いよいよギフトカードも無くなった。その名の通りコンパクトなディスクであったはずのCDが、決してコンパクトとは言えなくなってきた時代ですから、媒体そのものの役目が終わりを迎えてきているのは確か。自分の部屋に置くスペースが無くなってきた事からCDの購入を躊躇うという自分の現状と矛盾する様ですが、やっぱり物に拘りたい気持ちは消えないと思います。
そんな音楽ギフトカードディスクユニオンが10%上乗せで暖かく引き取ってくれるそうです。首都圏の方はぜひどうぞ。非常に良い企画だと思います。