第六回『インクジェットプリント』とは

Lyme-Records的【Tシャツ&プリント用語解説】。という事で第六回は『インクジェットプリント』とはです。
最近注目を集めているTシャツのプリント方法と言えばインクジェットプリンターによるプリント。原理的にはパソコン用のプリンターのインクジェット印刷と同じです。一番のメリットは版代が必要無い事で、極少量のTシャツのプリントやフルカラーの写真などのプリントに適しています。ただし、インク自体の価格が高いので大量にプリントしても単価が下がるというわけではありません。
Tシャツに直接インクを吹き付けますので染み込む様な風合いに仕上がり、Tシャツ自体が軽い仕上がりになります。欠点としては黒やネイビー等の濃い色のTシャツへのプリントが難しいという点で、基本的には淡い色のTシャツのボディで使用されます。
シルクスクリーンプリントが従来からあるプリント方法なのに比べて、インクジェットプリントは比較的新しいプリント方法です。インクジェットプリントは技術云々もありますが、プリントするプリンターの性能に左右される部分が大きく、その性能は日進月歩の状態です。濃色ボディへのプリントも白インクの上から、カラーのインクを重ねたり、抜染後にプリントしたりする事で改善されていますし、濃色ボディへのプリント自体が可能なプリンターも発売されてきております。ですので、今後もインクジェットのプリンター本体の性能が向上する事で、Tシャツプリントの可能性は広がっていくのではないかと思います。個人的にも今後に大いに期待出来るプリント方法だと思いますし、その動向を追い続けたいと思っています。


第一回『ヘビーウェイトTシャツ』とは
第二回『Tシャツを紡ぐ糸の種類』(カード糸とコーマ糸)
第三回『糸の番手』
第四回『天竺編みの生地』とは
第五回『シルクスクリーンプリント』とは