Delphicの『Acolyte』に納得してみる
Delphicの『Acolyte』が話題になっているのでご紹介。身も蓋もない書き方をすると、これもはもう話題になったり売れたりするのは納得の一枚に仕上がっています。
マンチェスター出身の4人組であるDelphicは昨年から話題になっており、Ewan Pearsonがプロデュースという事もあって、非常にダンスミュージックとの相性も良い事からロック系のクラブでも良くかかっていました。基本的にDelphicの曲はエレトロでキラキラとしたサウンドを支えるミニマムなビートに、ダンスミュージック特有の高揚感があり、そのビートに意外とポップなメロディが乗っていますので、非常に間口が広いサウンドとして機能しており、これは間違いなく日本でも受け入れられるサウンドだと思います。例えば「Doubt」や「Halcyon」なんて楽曲は普通に歌モノの楽曲としても完成度が高く、ロックバンドとしての要素が十分にある事も、Delphicが受け入れられる要因にもなっていると思います。
客観的に見ればDelphicのサウンド自体は劇的に目新しい訳では無いのですが、例えばコーラスワークひとつにしても完成度が高く、全ての面が及第点以上のバンドだと思いますし、その事が最大の武器の様に思います。逆にここまで計算高く作り上げられていると出来過ぎの感もあって、少々無機質で実直すぎる印象が残るのですが、デビューアルバムにこれ以上を望むのはちょっと欲張りかもしれません。今後のDelphicはアンセム級の「Counterpoint」の様な楽曲を作り続ける事が出来るかどうかがポイントになってくるでしょうし、それをクリア出来れば他のバンドを一気に引き離す事が出来るだけのポテンシャルは持っているので、一発屋にならずに次作にも期待出来ると思います。
- アーティスト: デルフィック
- 出版社/メーカー: ホステス
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: CD
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●2010年4月1日(木)
@大阪SOMA
OPEN:18:00 START:19:00
5,000円+ドリンク代
●2010年4月2日(金)
@東京渋谷duo MUSIC EXCHANGE
OPEN:18:00 START:19:00
5,000円+ドリンク代