Pete Yornが『Back & Fourth』で見せた手堅さと今後の不安
ついつい新譜が出ると手が伸びるPete Yornの新作『Back & Fourth』が発売されていたのでご紹介。
『Back & Fourth』は参加しているというかバックバンドとして従えているメンバーも豪華で、ドラムがJoey Waronker(Beck、Smashing Pumpkins、Elliott Smith、R.E.M.などの作品に参加)ギターは90年代から活躍しているシンガーソングライターのJonny Polonsky(代表作『Hi My Name Is Jonny』のジャケットはパワーポップファンなら見た事があるはず)、バックボーカルには元Azure RayのOrenda Fink。そしてプロデューサーはMike Mogis(その絡みでNate Walcottも参加しています)という事で(Mike MogisとNate Walcottに関しては先日Conor Oberst and the Mystic Valley Bandのレビューでも少し触れています)、見る人が見れば豪華な布陣になっています(アルバムのクレジットにはエグゼクティブプロデューサーとしてRick Rubinの名前も!)。
とまあ何となく豪華さは伝わったと思うのですが、作品の内容はというと実に手堅いというか、いつものPete Yornらしい落ち着きのある内容と程よいポップさを感じさせる内容になっており、特筆する点はあまりありません。とはいってもバックバンドの手堅さはしっかりと作品には反映されていて、その深みのあるボーカルが活かされる様なアレンジと確かな演奏力がカッチリと噛み合っていますので、安心して一枚を聞き終える事が出来ます。
この後、Pete YornはScarlett JohanssonとのユニットでSerge Gainsbourgにインスパイアされたという作品『Break Up』の発売を9月に控えています。これはもう聞く前から非常に心配な感じではあるのですが、Pete Yorn自体は好調期だと思いますので、何とか良い方向に舵を切って頂きたいものです。
- アーティスト: Pete Yorn
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: CD
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- 出版社/メーカー: Rhino / Wea
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