三沢光晴の訃報に思うこと

今年に入って死に対して縁遠いと思っていた人が逝ってしまう。プロレス放送がゴールデンタイムから姿を消して、深夜で再浮上を図っていた90年代のプロレスは正に闘魂三銃士と四天王が輝きを放っていた時代でした。新日本プロレスがエンターティメント路線を打ち出せば打ち出す程、三沢光晴の名前が大きく感じられて、新日を中心に見ていた自分にとっても最強のプロレスラー = 三沢光晴だったし、それがプロレス界全体の暗黙の了解だったように感じます。
今回の件を聞いて思ったのは、決して三沢光晴というプロレスラーがバックドロップによって亡くなったのでは無いという事。あの三沢光晴が一度のバックドロップで亡くなるはずがないし、色々な状況が重なってたまたま引き金になったのだと思う。もしもこの件でプロレスが危険というイメージだけが先行するのであれば三沢光晴の本望ではないだろうし、あまりにも悲しすぎる。
90年代のプロレスの象徴が逝ってしまった後に何が残るのか分からないけど、ノアという一つのプロレス団体だけでなく、新陳代謝が進んでいないプロレス界が乗り越えないといけない最大の危機に直面したようにも思う。それ程、大きな山が倒れてしまった。合掌。