Wheatusの新作EP『Pop, Songs & Death: Vol. 1 - The Lightning EP』に関しての追記

今作はサウンドプロダクションも物凄いですし、自分は2010年代以降の指針となるべき販売方法と音楽の可能性を指し示したEPであるとさえ感じたのですが、当然の如く大きな話題にはなっていない様です。Radioheadが打ち出した販売方法は革新的で十分に意義深いものでしたが、自分達の表現手段の一環というかその主張がありきで、あくまでもアーティストの目線であったのに比べて、Wheatusのやり方って基本的にタダで持っていってください、そして皆に広めてくださいという指針がハッキリ出てるし(だから寄付という形なんだろうと思う)、5$以上、25$以上と敷居の低い枠を作る事で、様々なリスナーに対応しており、あくまでもリスナーライクなのだと感じました。その辺がRadiohead以降の販売方法の中でも大きく違うところだと思うし、これは今後凄く大事になってくる部分だと思います。
今作でWheatusはデジタルダウンロードにも従来型の音楽のフォーマットにも目を背けずに真摯に向き合っているし、作品としても常に新しい挑戦を続けている訳でして、その辺ももっと評価されても良いと思います。その結果、今作で明らかに他の誰でもないWheatusの音楽が確立したのが今作『Pop, Songs & Death: Vol. 1 - The Lightning EP』であるわけで、次作で『Pop, Songs & Death: Vol. 2』では更に物凄いものを見せてくれそうな予感をヒシヒシと感じます(だからまずはダウンロードを)。
誰も買わないのならリミテッドエディションはLyme-Recordsで買い占めちゃいますよってなぐらいの意気込みを持って、今後もLyme-RecordsではWheatusを応援していきたい次第であります。

ダウンロードはこちらから↓

http://www.wheatus.com/

参考記事↓
Wheatusの『Pop, Songs & Death: Vol. 1 The Lightning EP』を満喫する