忌野清志郎の訃報を聞いた昨晩考えた事

RCサクセションに多大な影響を受けたエレファントカシマシの『昇れる太陽』のレビューを書き終えた時に入ってきた訃報。
正直にいえば自分の世代からいうと忌野清志郎という存在がリアルタイムでは無く、丁度エアポケットというか何となく微妙な存在として長い間自分の中に居座っていました。日本のロック界においてカリスマ的な存在なのに、物心ついて初めて認識した忌野清志郎は「い・け・な・いルージュマジック」だったわけですから、受け入れ難い不思議な感覚だったわけです。自分が音楽を一番聞いてた時代にはRCサクセションは既に活動休止に入っていましたし、モノマネ番組で見る「雨上がりの夜空に」のイメージや、THE TIMERSでの「デイ・ドリーム・ビリーバー」の印象の方が強くあったわけで、上手く消化出来ていないというかRCサクセション忌野清志郎の存在と向き合えない時代が長くありました。今でこそ「スローバラード」もカラオケで歌うようになったし、自分の音楽史に溶け込んでいますが、まだまだこれからもずっと聞いていきたいアーティストでした。同年代の三浦友和泉谷しげるが円熟期に入っているのを見ると、まだまだこれからの人だったと思うけど、太く短くというか自分の好きな生き方を遂げた人だからそれを言うのは無粋なのかなと。「ごきげんだぜベイビー、センキュー」で送り出してあげたいもんですね。