第四回『天竺編みの生地』とは

Lyme-Records的【Tシャツ&プリント用語解説】。第四回は『天竺編みの生地』とはです。

Tシャツに使われている生地には主に天竺編みのものが使われています。カタログなどに『天竺』という表記があるものは天竺編みの生地だという事です。この『天竺』とはごく一般的な生地の編み方で、薄くても頑丈な編み方の為、Tシャツなどカットソーに適しています。また、天竺編みの生地は表目に縦方向のV字形の筋が見え、裏目は半円状で表裏の見え方が異なります。ちなみにLyme-RecordsのTシャツも天竺編みです。
この天竺という呼称は俗称の様で平編みという編み方の事なのですが、これはかつて日本ではインドを天竺と呼んでおり(西遊記のように)、インド産のコットンの事を『天竺木綿』、インドから輸入されてきた平織りの綿織物の事を『天竺』と呼んでいたそうで、それが『天竺』という呼び名で定着したようです。
また、Tシャツの編み方で『天竺』の他に良く見かけるのが『フライス』という編み方で、細い糸で編まれている為柔らかく伸縮性に富んでおり、横方向にも伸縮率が高い為、フィット感の高いTシャツを作る事が出来ます。子供や赤ちゃんの肌着などにも使われることが多く、Tシャツのネックの部分にも使われています。

以上、『天竺編みの生地』について代表的な編み方について書いてみました。

次回に続く・・・

第一回『ヘビーウェイトTシャツ』とは
第二回『Tシャツを紡ぐ糸の種類』(カード糸とコーマ糸)
第三回『糸の番手』