Secret Dakota Ringの『Cantarell』から溢れ出るAndy Rossの才能がOK Goにもたらすもの

Secret Dakota RingOK Goのキーボード・ギターであるAndy Rossのソロプロジェクト。この度アルバム『Cantarell』が発売になっているのでご紹介。
Andy RossOK Goのメンバーであるものの前任のAndy DuncanOK Goを離れた後の2005年に加入しているので、OK Goが今まで出したアルバム制作には関わっていない(OK Goが一世を風靡させた『Oh No』の完成後に加入という事で、つまりあのPVで踊ってはいるのだ)。『Cantarell』はストリングスが随所にちりばめられた手作り感溢れる典型的なポップアルバムなんですが、とにかく「The Fade to Black」という曲が素晴らしい。ストリングスとハンドクラップとフックのあるメロディと書いてしまうとありがちな文言ですが、その要素が高いところで結実してしまえば悪いわけが無い。「The Fade to Black」に一目惚れしてこのアルバムを購入した自分にとっては、この曲だけで満足。アルバム『Cantarell』を固める他の曲も捻りを加えながらも実に他愛の無いポップソングばかりで、コンパクトにまとめてはいるもののAndy Rossのソングライティングの能力の高さと可能性を示す曲が詰め込まれています。
Andy RossSecret Dakota Ringとして2004年に『Do Not Leave Baggage All the Way』を発表しているだけに、ソロ活動ありきのミュージシャンなわけで、彼がOK Goに加入しているのは非常に大きいでしょうし、Andy RossがもしOK Goの今年発売されるであろう新作のソングライティングに関わるとしたら非常に楽しみ。というかAndy Rossのこの才能を活かさない手は無いはずだから、否が応でも期待は高まります。Andy RossOK Goが今まで持ち得なかったピースを持ったアーティストであるので、それが上手くOK Goサウンドに嵌るのであればOK Goがもっと素晴らしいバンドになるのは間違いないと思います。

全然アナウンスが届いてないかもしれませんが、国内盤も出ていますのでどうぞ。

CANTARELL

CANTARELL

やっぱりPVも素晴らしい。Secret Dakota Ring「The Fade to Black」