The All American Rejectsの『When the World Comes Down』は絶頂期を迎えたロックバンドの風格

The All American Rejectsの三年振りの新作『When the World Comes Down』は彼等が正統なロックバンドに成長を遂げた証ともいえる充実作になっていたのでご紹介。

デビュー作The All-American Rejectsに引き続き、前作『Move Along』が大ヒットした事で、相当のプレッシャーがあったであろうAll American Rejectsなんですが、恐らく今作も前作に負けない程のヒットになるのではないかと思います。今作『When the World Comes Down』のプロデュースはEric Valentineで、Third Eye BlindSmash Mouth、Queens of the Stone AgeLostprophetsGood Charlotte等を手掛けており、そのせいというわけではないのでしょうが、先行シングル「Gives You Hell」はまさにThird Eye Blind(来年久しぶりに新譜が出るらしいですぞ)の「Semi-Charmed Life」の系譜に当たるポップソングに仕上がっており、ロック色が強まったとはいえ、全体的にはデビューアルバムにも負けない程の瑞々しいサウンドを聞かせてくれています。正直、名曲「Swing, Swing」程の弾けたサウンドを取り戻すのは難しいかなと思っていたのですが、一曲目の「I Wanna」から隠しトラックの「Sunshine」までテンションを落とさずにシングルクラスの楽曲を連発し、間にThe Piercesをゲストに迎えた「Another Heart Calls」などの変化球で幅を広げながらもデビューアルバムに負けず劣らずの勢いを持ち続けれているのには驚き。
心配な点といえば、ボーカルのTyson Ritterは近年映画への出演もあり俳優としての活動も活発になっている様なので、彼がまあちょっと変な方向に行かなければ良いな〜というお節介くらいで、All American Rejectsの音楽活動自体は正に絶頂期を迎えていますので、興味のある方はぜひ聞いてみてください。

When the World Comes Down

When the World Comes Down

The All American Rejects - Gives You Hell