Attic Lightsの『Friday Night Lights』はグラスゴー産直の銘品

Attic Lightsの『Friday Night Lights』はグラスゴーに縁の深いアーティストが集結したかの様な地域色の強い作品であると共に、ギターポップのお手本的な作品に仕上がっているのでご紹介。
Teenage FanclubのFrancis MacDonaldがプロデュースに関わっているという事で、Teenage Fanclubライクでギターポップ度の高い音（複数がリードボーカル取れるところも酷似）に仕上がっているのはもちろんなのですが、その一曲一曲のメロディの質の高さとコーラスワークはTeenage Fanclubフォロワーの域を超えており、特筆に値する部分だと思います。また、Attic Lightsはシングルに収録されたリミックスワークが面白い人選になっていて、同郷のグラスゴー＆スコットランドのアーティストを中心に様々なアーティストにリミックスを依頼しています（Fratellis、Vaselines、Camera Obscura、Mogwai、Jim Noirなど）。また、シングルになった「Bring You Down」ではアメリカのテレビプロデューサーのDavid Gest（Liza Minelliの前夫としても有名）に参加させたりと、一風珍しいゲストを招いているセンスも興味深い部分でありますし、今後、バンドが思い切った進化を果す可能性もあるのではないかと感じさせてくれます。
という事で、今後もTeenage Fanclubの様な末長い音楽活動が期待されるAttic Lightsですが、2005年からシングルを多数発売している事もあって、今作『Friday Night Lights』には既発の曲の収録も多く新鮮味が薄かったのも確かですし、リズム隊が若干弱い部分は今後の課題として残った様に感じました。もちろん、その様な部分を差し引いてもAttic Lightsの粒揃いの楽曲が収録された『Friday Night Lights』はデビューアルバムとしては順調な一枚といえるので、ぜひお見知りおきを。

Friday Night Lights

PVがことごとくリクエスト無効ですので視聴等はMySpaceでどうぞ。
http://www.myspace.com/atticlights