Daniel Wesleyの『Sing and Dance』はミクスチャー+サーフロックの突然変異
人の名前みたいだろDaniel Wesleyって、でもそれバンド名なんだぜ。でもまあ実際はDaniel Wesleyという人が中心のトリオバンドですので、人の名前である事は確かなんですけど。
さてさて、Daniel Wesleyはこのブログではあまり紹介していないタイプのアーティストで、Jack Johnson系列のサーフロック的な文脈で語られるアーティストになります。まあそれだけではあまり面白みはなかったのですが、この『Sing and Dance』というアルバムには音の端々に90年代のオルタネイティブなロックの匂いが漂っており、いまどき非常に珍しいので取り上げる事にしました。アルバム『Sing and Dance』は全体的にThe Red Hot Chili Peppersからの影響を強く感じますし、Daniel Wesleyの声自体がPearl JamのEddie Vedderみたいな声だし、レゲエやスカの要素もBob MarleyからダイレクトというよりもSublimeの様なミクスチャーロックとして機能しているように思います。
でまあ、この様にちょっと変わった音楽の要素の組み合わせだなと感じた時って大抵がアメリカやイギリス出身のアーティストではない事が多く、このDaniel Wesleyにしてもカナダ出身という事でなるほどなという感じがします。それにしてもカナダの音楽シーンって、超有名どころのCaline Dionはもちろんの事、Avril LavigneやSum 41、Daniel Powterの様な世界的にメジャーなアーティストも目立ちますし、ロックシーンにしてもArcade fireやBroken Social Scene、そして先日ご紹介したJason Collettにしても独自のシーンを形成しているわけですし、ロックシーンの熱い国としてもっと認知されるような気がします。そして、その中にカナダではあまり居なかったタイプのバンドであるDaniel Wesleyが加わってきて、ますます興味深いシーンに成熟していくのではないでしょうか。
リアルすぎるジャケが若干怖いDaniel Wesleyの『Sing and Dance』
- アーティスト: ダニエル・ウェスリー
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る