The Little Onesのデビューアルバムである『Morning Tide』はイケてる一枚

当初UK盤しか発売されていなかったので、イギリスのバンドと勘違いしていたThe Little Onesカルフォルニア出身のバンドだった。そしてその澄んだ歌声とは裏腹にすっかりイケていない彼らの写真を見て妙に親近感を持ってしまったのでご紹介。

The Little Onesのデビューアルバムである『Morning Tide』は良質なギターポップアルバムと言ってしまえばそれまでの作品なんですが、細かいところで気が利いており丁寧にバランス良く作りこまれたアルバムだと感じます。同じ様なラインだとThe Thrillsなんかが思い浮ぶのですが、The Little Onesの方がもっと弾けている感じ。サウンド的には明らかに60年代のサウンドの焼き増しで強力な個性は無いものの、一曲一曲丁寧に歌を紡いでいっている楽曲には好感が持て、まさに「Ordinary」が極まったような一枚です。あと一つで良いので何か武器(例えばもう一押しメロディにフックがあるとか)を持てさえすれば、完成度の高いデビューアルバムを作り上げたThe Little Onesのその未来は明るいと思います。余談ですがプロデュースはThe Mighty Lemon DropsDavid Newtonだそうで懐かしい名前。
それにしても色々とThe Little Onesもレーベルに恵まれていない様なので応援したくなるんですよね。というのも昨年の二月にはEPがAstralwerks Recordsから出て好評を博していたのですが、いつの間にか契約を切られたのかアルバムはHeavenlyから発売(USではUniversal)。国内盤もアナウンスがHostessから出ていたので発売を待ってたのですが、どうやら発売中止になったっぽい。その辺、国内のレーベルさん頑張って頂きたい。
という事で廉価なUS盤が出ているのでこちらをどうぞ。

Morning Tide

Morning Tide

そしてイケてるPVは最近のバンドのPV(Air TrafficModest MouseMidlakeなど)を結構手がけているTerri Timelyが監督。
The Little Ones - Ordinary Song