好き好きリーガル・ハイ

今クールで一番面白いドラマが「リーガル・ハイ」なわけですが、ここにきて年間ベストドラマ級の勢いを見せています。元々、新垣結衣が少し前のドラマでも弁護士を演じていたこともあって、腑に落ちない部分があったのですが、通して見ていると「全開ガール」での弁護士役とは違う側面を見せながらも陸続き*1になっていて、同じフジテレビということもあり、完全に狙ってきているのが分かります。新垣結衣の弁護士役に可能性を感じて、世界観を広げていったのであれば、今回のドラマでも弁護士役にも納得がいきます。コメディドラマとしてのテンポの良さを引き出しているのは、怪演をみせる古美門研介を演じる堺雅人の理路整然とした早口な台詞回しで、こと第9話の演説には引き込まれてしまいました。「七人の侍」へのオマージュもバッチリ決まっており、この第9話は近年のドラマ史に残る印象的な回といっても過言ではないと思います。
このドラマでは相反する価値観を裁判という対決軸を通して上手く引き出しているのが特徴的で、時事ネタもかなりギリギリのラインでぶっこんできており、かなり脚本が練られている印象を受けます。と思って調べたら脚本は古沢良太。つまりこれ昨年一番はまったドラマ「鈴木先生」と同じ脚本家の方で、もの凄い勢いで腑に落ちました。
そんな「鈴木先生」は待望の映画化が発表。未見の方はまだ間に合いますので「リーガル・ハイ」を「鈴木先生」とあわせて、ぜひどうぞ。

「リーガル・ハイ」公式BOOK 古美門研介 草創記62484-37 (ムック)

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リーガル・ハイ

リーガル・ハイ

*1:全開ガール」の最後では庶民派弁護士への転身を見せている。