Goldfrappの『Head First』が聞かせる全開の80年代

Goldfrappの5枚目のアルバム『Head First』が非常に煌びやかな作品だったのでご紹介。
Goldfrappはアルバムごとにサウンドを変化させてきたユニットですが、今までの作品にも散りばめられていた80年代フレーバーが今作『Head First』では全開。ド直球で完全なる80年代エレポップを聞かせてくれています。収録時間も9曲で38分という潔さで、大好きな事を思いっきりやりましたという様な内容に仕上がっています。確かに今までのGoldfrappサウンドから比べると開けっ広げというかまんま過ぎるサウンドなので、今までのリスナーからすれば戸惑いはあると思いますが、個人的にはGoldfrappの本質がむき出しになったかの様な作品をこのタイミングで発売してきたのは、逆に新たなチャレンジだとも言えるわけで、その意味では大きく支持されるべき内容だと思います。
『Head First』はメロディが印象的でリミックス映えしそうな曲が多く収録されており、Van Halen「Jump」を髣髴させるシンセサイザーが印象的なファーストシングル「Rocket」やセカンドシングルの「Alive」以外にも「I Wanna Life」の様にフロアでもしっかりと対応出来る楽曲を中心に、全9曲のクオリティが総じて高い為、非常に濃度の濃いアルバムに仕上がっていると思いますし、最終曲の余韻を残すインストの「Voicething」まで、トータルで聞かせる事の出来るアルバムといえると思います。
という事で、『Head First』Alison Goldfrappとは同世代になるポップアイコンKylie Minogueの、近年の作品と肩を並べると言っても過言ではない楽曲の充実振りだと思うので、80年代を好む方もそうでない方もぜひどうぞ。あっ、もちろん今年発売されるKylie Minogueの新作も非常に楽しみ。

Head First

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