HOLIDAYS OF SEVENTEENが『Johnan City Boy』で見せた飛翔
という事でHOLIDAYS OF SEVENTEENの『Johnan City Boy』EPを購入したので早速レビューです。
PVが先に公開されていた「You&Me」を聞いた時点で、HOLIDAYS OF SEVENTEENが大きな成長を遂げているとは予想出来たのですが、想像以上に良いEPだなというのが第一印象。全体を通してHOLIDAYS OF SEVENTEENの真骨頂である正しいパワーポップサウンドに磨きがかかり、お決まりのモーグも飛び交う楽しい一枚ではあるものの、新たな一面もしっかりと打ち出してきています。特筆すべきはミドルテンポの「Teenage Dream」からパワーポップサウンド全開の「Tell Me How You Feel」への流れ、そして最終曲であるバラード調の「Johnan City Boy」が素晴らしい事で、エンディングへ向かう怒涛の展開は見事。この辺にHOLIDAYS OF SEVENTEENの大きな成長を見る事が出来ます。また、最終曲のあとに「遊び」が収録されている事からもHOLIDAYS OF SEVENTEENが楽しみながら余裕を持って作品作りに取り組めている事が分かり、その姿勢がこの『Johnan City Boy』で良い方向に働いていると思います。
あと、HOLIDAYS OF SEVENTEENは英詞で挑戦し続けているわけですが、シンプルながら基本的に歌詞もシッカリ書けていますし、セルフプロデュースでここまでのEPを作り上げた事は実に頼もしいし、否が応でもセカンドアルバムに期待が高まります。
『Johnan City Boy』と題されたアルバムは彼らの出身地である福岡県福岡市城南区(出身大学である福岡大学もある)から取られており、地域密着型の愛すべきバンドである事は間違いないわけですが、それと同時に一気に全国に露出が増えているのも確かで、このEPに収録の「San Francisco Blues」が日本テレビ系「おもいッきりDON!」の3月のエンディングテーマに起用されたりと、一気に飛翔する下地が出来上がってきたと感じています。
- アーティスト: HOLIDAYS OF SEVENTEEN
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/03/03
- メディア: CD
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